名探偵コナン×ルパン三世(仮) 1
ある日の昼間の喫茶店に二人の人物がいた。
「まさか、あなたとデートできるだなんて、お姉さん嬉しいわ」
「デートって…僕まだ小学生だよ。お姉さん」
喫茶店にいた二人というのは、江戸川コナンと峰不二子であった。なんと二人は、デートしていたのだった。
「フフ…小学生は見た目でしょ?中身は高校生じゃない…」
「まあ、そうだけど。それに今回だけだからね。お姉さんとは…」
コナンはドリンクを飲みながら、不二子を見ていた。
「えー、どうしてのよ。」
「今回はお姉さんが事件解決に協力してくれたから、お礼にデートしてるんだもん」
「お姉さんはもっとボクとデートしたいわ…」
不二子はコナンに近づいていく
「お姉さんの目的は、僕が飲まされたAPTX4869が狙いなんでしょ?だから、お姉さんは僕をこうやって誘って、薬を手に入れようと考えているんでしょ?違う?」
コナンは不二子の方に振り向いて、笑顔で話していた。
「流石、名探偵君ね。正解よ。私も飲んでみたいのよ。そのAPTX4869をね。」
「それはダメだよ。絶対に…」
コナンは下を向いていた。
「そう…あなたに頼んだら、ボクと同じで小さくなったシェリーちゃんから薬をもらえると思ったのに残念…はあ…」
不二子は残念がって、ため息をついていた。
「それに…僕が言っても、あの灰原のことだから薬は手に入らなかったと思うよ。」
「あなたでも、ダメなのね。それじゃ…諦めるわ。」
「それが良いよ。」
コナンはコップのドリンクを飲み干すと、近づいてくる足音が聞こえ始めていた。
「こんなところにいたのね。工藤君」
コナンの前に現れたのは、灰原だった。
「は、灰原!?」
コナンは目の前に灰原が現れて、踊ろいていた。
「あら、シェリーちゃんじゃない。」
「こんなところで、その名前で呼ばないでもらえるかしら?峰不二子さん…」
「フフ…ごめんない。今は、哀ちゃんだったわね。」
不二子は灰原に向かって笑みを浮かべていた。
「そろそろ…哀ちゃんあなたに用があるみたいだし。私はそろそろ失礼するわね。今日は私とデートしてくれてありがとう。僕…チュッ。」
不二子はコナンに抱きついてキスをしていた。
「えっ!?な、何を…」
コナンは不二子にキスをされ、慌てていた。
「フフ…可愛い反応するのね。それじゃ…哀ちゃんもさよなら。」
「さよなら…」
不二子は別れの挨拶を済ませると、喫茶店を後にして行く。
「工藤君、あの人にキスされてドキドキしたんでしょ…」
「うっせーな。」
コナンは不二子にキスをされたところをさすっていた。
「それで…どうして、灰原はここに来たんだよ。」
コナンは灰原の方を見ながら、質問していた。
「たまたま偶然よ。近くを歩いていたら、あなたたちを見かけたから、余計なことを話していないか確認に来たのよ。」
「余計なこと?」
「どうせ、あの人、あなたにAPTX4869の薬のために近づいてきたんでしょ?」
「ああ…」
「まさか、組織のこと話してないでしょうね?殺されるわよ、あの人」
「そんなことするわけねえだろ?黒の組織の話なんてしたら、始末されちまうことぐらいわかってんだからよ」
「そっ!なら…良いけど。」
「流石に薬のために黒の組織に近づけさせるはずねえだろ」
「そういうことにしておいてあげるわ。それじゃ、私達もそろそろ帰りましょう。」
「ああ…そうだな。」
コナンと灰原の二人も喫茶店から出て行こうとしていた。その声を聞いていた人物がいた。
「ふぅ〜ん、黒の組織ね。その組織なら、例の薬を持っているみたいね。」
二人の会話を盗聴していたのは、ついさっき喫茶店から出て行った峰不二子だった。コナンにキスをした隙に盗聴器を仕掛けていたのだった。
「哀ちゃん、ボクごめんなさい…私はどうしても、あの薬を飲んでみたいのよ。」
不二子は申し訳ない顔をしながらも、黒の組織について、調べるために行動を開始する。