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プリキュアの国の王様
官能リレー小説 - 二次創作

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プリキュアの国の王様 26

「ここからは、少し歩きだな」
王様が革製のポーチを開けて、その口を専用車に向けると、なんと車がポーチに吸い込まれた!中にいるレジーナ達ごと…。
このポーチこそ、オールスタープ国の技術の粋を集めて作られた、王様専用ポーチだ!
専用車と同じく、中は圧縮空間で縦・横・高さがいずれも20メートルとなっており、車の1台ぐらいたやすく入る。
しかも、王様と王様当番以外が持とうとすると、本来の中身の重さが全て加わるようになっている。

ポーチをしっかりと身に付けると、王様は歩き出した。ゲゲゲの森への出入り口へと…。

※※
王様はゲゲゲの森に入ると、専用ポーチから専用車を出し、レジーナ達を起こした。3人が車から降りると、無人になったそれを再びポーチにしまう。
運転手はどうした、って?実は、王様専用車には惑星サマーンから輸入したAIが組み込まれており、そいつが自動操縦しついる。つまり、王様が言う「運転手」とは、王様専用車のAIのことである!!

王様達は鬼太郎達との待ち合わせ場所まで歩き出す。
「久しぶりに来たけど、自然の豊かなところだな〜」
「ま、豊かな自然しかない、とも言えるけどね」
「あらあら。…ん、見えてきたわよ」
ももかが見ている方に他3人も目を向けると、この自然豊かな森ではミスマッチといえる、パラボラアンテナ付きの小さな建造物があった。
これこそ、オールスタープ国が友好国に設置した、超エネルギー・プレージャルを扱う無人施設である。そして、鬼太郎達との待ち合わせ場所でもある。
王様達が無人プレージャル施設に近づくと、そこには三人の少年少女がいた。王様は中心にいる、下駄と半ズボンを履き、黒と黄色で横縞模様のちゃんちゃんこを羽織り、顔の左半分を髪で覆ってる少年妖怪の前に立つ。
「こんにちは、鬼太郎。久しぶりだな」
「こんにちは。こちらこそ久しぶりかな、王様」
そう、彼こそ、日本妖怪の強豪で、幽霊族の末裔で、この森の妖怪たちの代表者で、王様の飲み食い友達でもある、ゲゲゲの鬼太郎だ。
「ねこ娘と、まなちゃんも久しぶり」
鬼太郎の脇にいる少女達にも声をかける王様。

「ええ、久しぶりね」
左脇にいる、赤い服とハイヒールとリボンの長身美少女妖怪は、ねこ娘。
「はいっ、お久しぶりです」
右脇にいる、黒いTシャツと緑色のショートパンツの日本人美少女は、犬山まな。
「わしもおるぞ、王様」
鬼太郎の頭髪から、眼球に小さな体がついた妖怪が、ひょこりと姿を現す。
「これは目玉おやじさん、ご無沙汰してます」
「なんの、こちらこそ」
それから、レジーナ達も挨拶をする。鬼太郎達と既に何十回か会ったことのあるレジーナは気楽に挨拶するが、彼女ほど会う機会に恵まれなかったももかとハヤトは緊張気味だった。
「早速だけど、昼食にするかな」
「場所は用意できてるわよ」
ねこ娘が指差した場所には、木製のテーブルと、切り株を抜いて加工した椅子が置かれていた。屋外に。
「こちらも、弁当とか持ってきたぞ」
王様は専用ポーチから、大森ご飯の弁当や飲み物、テーブルクロスに、ハニーキャンディーを取り出す。そして、ももかやまな、ねこ娘に手伝われながらセッティングする。
それが終わると全員席につき、
『いただきます』
楽しい昼食が始まった。

「それで、これこれしかじかになって」
「かくかくウマウマ、ということじゃな」

「あの時、鬼太郎が見上げ入道を一喝してね」
「おお〜」
「ま、まな……」

「たまには紫のリボンなんて、どう」
「う〜ん、紫ね…」
「それ、いいわね」

ある程度飲食が進むと、ももかとハヤトの緊張もほぐれ、会話を楽しむようになっていった。
そして、食事が終わって一息つくと、弁当ガラ等を片付け、無人プレージャル施設の中に入っていった。

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