奴隷島 2
部屋から連れ出されて、牢までしばらく歩いていた。
「ねえ…私はどこまで連れて行かれるのかしら。」
「あなたの牢はまだ少し先です。あなたは要注意人物ですからね。海軍本部にもあなたがここに連れてこられていることを署長に報告していないみたいですし。」
男はロビンの質問に答えながら、歩き続けていた。
「さっきの人、あの人がここで一番偉い人ということなのね。それで、この島に私みたいに奴隷にされた人たちは、どうしているのかしら?」
ロビンは男に更に質問をしていた。
「知りたいんですか?知らない方がいいと思いますよ。きっと…これから、あなたも同じ目にあうんですから。」
「いいから。私は知りたいの。」
「はあ…わかりました。寄り道はしないで連れて行けと言われていたんですが…少しだけですよ。」
男はため息をつくと、ロビンをある場所へと連れていった。
「さあ…ここから先が、奴隷にされたもしくは奴隷となることを決断した人たちがいるところです。」
「これは…嘘でしょ!?」
ロビンは目の前の光景に驚きを隠せないでいた。それもそのはず、奴隷になりたくなくて、必死に耐えようとしている者や奴隷になることを喜んで男に奉仕している者の姿が辺りに広がっているからである。
「ここでは、いろいろなところから捕まえてきた女性たちを奴隷として、扱っているんです。一般人や海賊問わず、但し、海軍などには手を出していません。」
「まさか…私もこうなると…」
「ええ…これから、あなたの牢にいる方によって…」
ロビンはしばらく黙り続けていた。
「それじゃ…そろそろいきましょうか。」
男はロビンを牢まで連れて行かなければならないため、歩き出していた。
「ねえ…私を相手する男性は誰か知っているのかしら?」
「さあ…私は知りません。知っていても教えられませんしね。」
男は更に奥へとロビンを連れて行く。そして、しばらく歩いて行くと一つの扉が見え始めていく。
「ここが?」
「ええ…ここが、あなたの牢になります。開けますね。」
男は牢の鍵を開けて、中に入ると一人の男性が居た。
「よう…遅かったじゃねぇか。」
「すみません。本人の希望で少し寄り道をしてしまいまして…」
男は頭を下げていた。
「ここが私の牢ということは、私の相手はあなたということかしら?」
「ああ…そうだよ、ニコ・ロビン。まさか、本当にこの島に連れてこられていたとはな…」
男はロビンに近づいてきていた。
「なあ…ここからは、俺が好きにしていいんだよな?」
「はい。この方を奴隷として、好きにしても構いません。それでは、私は失礼します。」
ロビンを連れてきた男は、牢の鍵を渡すとその場から離れていく。
「それじゃ…始めようか?ニコ・ロビン…」
男はロビンを背後から抱きしめ、頬に手を添えていた。
「始めるって何をかしら?」
「おいおい…話を聞いてきたんだろ?なら、分かっているだろうが…この首輪と手錠のおかげで抵抗できないんだろ?だからさ、とっとと始めようや。」
男は笑みを浮かべながら、ロビンの身体をさすっていた。
「私はあなたの奴隷になりたくないわ。絶対に…」
「おいおい…そんなこと言うなよ。俺はお前のこと好きにできると知って、ワクワクしてるんだからよ。そっちがその気なら、こっちは好きにするだけだがな。さて…まずは…フフ…なかなか、いい身体をしているじゃないか…」
男はロビンの身体全身を触り始めていく。
「うう…んん…」
ロビンは身体を触られ始め、眉を細めていた。
「どんな気分だ…男に身体を触られるのは?」
男はにやけながら、ロビンの身体を触り続けていた。
「知らない男に身体を触られているんだから、あまりいい気分じゃないわ。」
ロビンは少し怒りを露わにしながら、答えていた。