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版権キャラお宝争奪戦
官能リレー小説 - 二次創作

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版権キャラお宝争奪戦 13

「はあはあ…はあはあ…え!?急に霧が…」
不二子は森を走り続けていると霧が発生し、目の前が真っ白になっていった。
「はあはあ…急がないといけないのに…うう…霧のせいで前が見えないし、どこを歩いているのか分からない。くぅぅ…このままじゃ…誰かに先を越されてしまう。負けるわけにはいかないのに…」
不二子は霧の中を手探りしながら歩いていた。 
「はあはあ…はあはあ…うう…んん…くぅぅ…早く霧が晴れて欲しいのに…何かしら?人影に見えるのだけど…」
不二子は霧の中を歩き続けていると目の前に人影が見え始めていた。
「はあはあ…はあはあ…うう…ねぇ、貴方は誰?この争奪戦の参加者かしら?」
「違うよ…不二子。やっと見つけたよ!」
「はあはあ…うう…あ、貴方は!?どうして…こんなところにいるの?貴方はこの島には居ないはず…」
不二子は霧の人影に問いかけると目の前から知っている男が目の前に現れ、驚きを隠せないでいた。
「クフフフ…まさか、君がこんなところに居るなんてね。この私から逃げられるなんて思ってないだろうね?」
「はあはあ…まさか、私を追いかけるためにこの島に来たの?」
「そうだよ…今度こそ、君を逃がさないからね!」
男は不二子に近づいて行く。
「はあはあ…うう…嫌よ!今は貴方の相手をしている暇はないの!うう…くぅぅ…何とかして逃げないと今、また捕まるわけにはいかないの…」
不二子は近づいてくる男に捕まるわけにはいかないと逃げ出そうとしていた。
「やれやれ…分からない子だね。逃げたって無駄だよ!」
男は不二子を追いかけようとしていた。
「はあはあ…はあはあ…どうして、彼がこの島にいるの?私は彼にこの島のことを話してなかったのに…まさか、つけられていた?いえ…それもないわ。注意は怠っていなかったはずなのに…」
不二子は男から走って逃げながら、なぜ居場所がバレたのか考えていた。
「はあはあ…はあはあ…まだ追いかけてくる。今、彼に捕まったら、確実に逃げきれない。それに…くぅぅ…今度捕まったら、確実に彼に支配されてしまう…」
不二子は男から必死に逃げていた。捕まってしまうと男から逃げ出せないことを身をもって知っていたからである。それもそのはず、不二子は男に一度捕まり、身も心も支配されかけたからだ。不二子は普段ならどんな男でも、優位に立っていたが、追いかけてくる男だけは違った。女性側が優位にたっていると見せかけて、油断したところを一気に責め、堕とさせるという戦法を使い、不二子も堕とされかけたのだ。不二子がこの争奪戦に参加したのも、男から逃げきるためであった。
「はあはあ…はあはあ…キャッ!うう…やっぱり、霧が濃くて前が見えないせいで、こけてしまった…」
不二子は走り続けていると、躓いてしまいこけてしまっていた。
「不二子…逃がさないよ!」
「不味い、早く逃げないと…でも、霧で前が見えないのは彼も同じはずよね。少し隠れて様子をみましょう…」
不二子は霧が濃く前が見えないのを利用して、隠れてやりすごそうと考えていた。
「はあはあ…はあはあ…さて、不二子はどこにいるのかな…霧が濃いせいで見失いそうだ。」
「来た!……お願い!どこかに行って…」
不二子は男が自分を見失って、どこかに行くのを祈っていた。
「やれやれ…まさか、こんなに霧が濃くなってきているなんて…どうやら、見失ってしまったようだ…別の場所を探しに行くとするか…」
「やったわ!どうやら、気づかれていないようね。このまま彼が移動するのを待って、それから、移動しないと…」
不二子は男に気づかれていないと分かると少し安心していた。そして、不二子は暫くしてから移動を開始しようとしていた。
「さて、そろそろ良いかしら。もう彼も居なくなっているはずよね。」
「ウフフ…見つけたよ、不二子。やっぱり、隠れていたんだね。」
「う、嘘!?どうして…貴方は私を見失って、別の場所に移動したはず…」
不二子は移動を開始しようとすると、目の前に男が現れ、驚いて動けずにいた。
「ウフフ…アハハハ…不二子、君にして頭が回らなかったようだね。」
「どういうことかしら?」
不二子は後退りしながら、男に問いかけていた。
「アハハハ…本当に分からないのかい?君は知らず知らずに自分の逃げる場所を私に教えていたんだよ…」
「なんですって!?私はそんなこと…」
「やれやれ…君の足元を見てみたまえ。」
「足元?まさか…」
「そう…足跡だよ。君の靴の足跡を追いかけていたから、見失わずに見つけることが出来たんだ。」
「はあはあ…はあはあ…うう…くぅぅ…油断していたわ。まさか、いつのまにか足元がぬかるんでいたなんて…足跡が付いていたなんて全く気付かなかったわ。」
不二子は漸く自分のミスに気付かされていた。

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