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ラコスポのハーレム帝国
官能リレー小説 - 二次創作

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ラコスポのハーレム帝国 1


ここは宇宙の何処かにあると云われている監獄。
地球では当然知られてはいないが、宇宙全体で言えばここは無限に広がり続けている宇宙の中でも随一の監獄と云われている。
ここに容れられたら最後、脱け出すことは不可能だ。ここから脱け出す方法はただひとつ…………命を落とすしかない。

真相は定かではないが、今まで脱獄に成功した例を聞かないのでその噂が宇宙全体にガセネタではないと広がり、未だ捕まらない犯罪者達を恐れさせている。
地球の監獄とは遥かにレベルが違う。もしここに容れられている犯罪者が地球の監獄に容れられたら、数時間もしないうちに抜け出されるだろう。

そんな宇宙随一の監獄にあるひとりの男が新たに入ることとなった。
その男の名前はラコスポ…………。

ガーマ星の第一王子でかつてララ・サタリン・デビルークの婚約者の一人だった男だ。ララが自分ではなく辺境の星『地球』のそれも一般人である結城リトという男と正式に婚約した話を耳にしたときは大変驚きまた怒りを覚えた。

自分こそが、いや自分だけがララの婚約者に相応しい。そう思っているラコスポにとってその話は非常に気に食わなかった。
結城リトとかいう何の変鉄もないを消すのは簡単だと思ったが、自分の手を直接汚すのは美学に反した。
そこでラコスポはある方法を思い付く。


宇宙で名を馳せるスゴ腕の暗殺者『金色の闇』に嘘の情報を教え殺害を企てることだ。
金色の闇に依頼する際にはターゲットの正確な情報を提供しなければならないが、辺境の星の平民の情報を間違えて教えてもバレることはあり得ない。



この時ばかりは結城リトという男に感謝をした。ララの婚約者となれば自分以外の男も宇宙ではそれなりに名が知れている奴らばかりなのにアイツは無名中の無名だ。
これで上手くイケる。自分の目的に邪魔となる存在をこうも簡単に消せる、これで全て自分の思い通りになる。

だがその野望は無惨にも散ることとなる。

金色の闇が結城リトの始末に手間取っているのに業を煮やし、自ら結城リトの前に姿を現したのが運の尽きだった。
金色の闇に教えた嘘の情報がバレ、尚且つ結城リトの暗殺計画もデビルークサイドにバレてしまった。
その時はララ自身による攻撃で遠く彼方に飛ばされたので宇宙警察に捕まることは免れた。



それで結城リトの暗殺を諦めララから手を引き大人しく母国の星で暮らせばよかったのだが、ラコスポは諦めが悪かった。
今度はランジュラという糸を使う暗殺者を雇い暗殺を企てたが、金色の闇が結城リトを守るといる理解不能な事態が起こりこれまた失敗に終わった。
今度ばかりは逃げられずデビルークの親衛隊長のザスティンに捕まり御用となった。
ここまでがラコスポがこの宇宙随一の監獄に入る要員となった出来事だ。

「チクショーなんでボクちんがこんなみずぼらしい所にいなくちゃならないんだ!ボクちんはガーマ星の王子だぞ!」
「うるせえぞ新入りぃ!!」
「ヒイィッ」

ボクちんの名前はラコスポ。カッコいい名前だろ?ボクちんは宇宙でもトップクラスのモテ男で落とした美女の数は多いんだ。その落としてきた美女の中にララたんも名前を刻みハーレム入りする筈だったのに、その望みも消え去ってしまった。
しかも捕まったボクちんに愛想を尽かしたのか今まで築いてきたハーレムの女の子達が皆去ってしまうというオマケつきで。




つい先日までボクちんに半裸もしくは全裸に近い格好ですり寄って来ていた自慢の女の子達はもういない。
四六時中自分の周りにいたのは美女ばかりだったのに、今では周りにいるのは厳つい風貌をしたむさ苦しい男どもしかいない。しかも過去に雇ったランジュラとかいう暗殺者と同じ様に身体中のあちこちにキズが見えていて、それが一層男どもの厳つさを際立てたいた。

まぁ男なんてそんなにじっくり見る程の価値なんてない。そう思い視線を部屋唯一の小さな窓に向けた時、今まで視界に入れてなかった方向から声をかけられた。

「よう新入り、随分と小せえ体してんな。おめぇさんは何をやらかしてここに容れられたんだ?」
「…………」
「ありゃ黙りかい。まぁここの連中が自分のやらかして罪をそう易々と言える訳もねえからな。そんなことよりおめぇさんオレと取り引きをしねえか?なにおめぇさんにとっても悪い話じゃねえ」


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