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ラコスポのハーレム帝国
官能リレー小説 - 二次創作

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ラコスポのハーレム帝国 2

バカバカしい……。ソイツの言葉を聞いてそう思ったのに、何故かボクちんの奥にある本能がソイツの言葉を受け入れるべきだと告げた。
顔をソイツの方に向けるとソイツはボクちんが取り引きに興味を持ったと察したのか、取り引きの内容を淡々と述べる。

「取り引きというのはな、この薬の実験台になってくれるという話だ。この薬はな看守の目を盗んで1ヶ月かけて俺が作った自信作だ。だがな効能が判らねえ、そんな訳の判らないヤツを飲んでくれるヤツを探していたのさ」
「そんな薬飲むわけないもんね〜」
「やっぱダメか……」

ソイツのいう通りそんな訳の判らない薬を飲むメリットが存在しない。飲んだその時点で死んでしまう可能性の方が遥かに高い……。
………ん?死ぬ可能性が高い……?それはある意味ここではメリットになるのではないか?
ここから抜け出すには死ぬしか方法がないという話だし。
こんなところにいるよりは死んだ方がマシだ。

「いややっぱりその薬飲んでみるもんね!取り引きに応じたこのボクちんに感謝するもんね!」
「本当か!?それじゃ食事の時になったら渡すから、看守にバレねえように飯に混ぜて服用してくれ」

その時ボクちんはこの選択をして良かったと心のそこから思ったのである。
食事の時間は思ってたより早く来た、今ボクちん達は食堂と呼ばれている場所に来ている。
何とも暗い所だ……無駄に広いクセに照明はごく僅かしかない。

「囚人共!さっさと席についてさっさと飯を食え!」

看守に言われるがまま席についたボクちんは、先程言われた通り看守の目を盗んでこの食べ物とは呼びがたいモノにこっそりと入れた。粉末状の薬だったからすぐに溶けた、これで看守にバレることなく薬をとれる。



これでこんな場所とも、こんな人生ともオサラバ出来る。
後悔はない、あるとすればララたんや金色の闇の裸を拝み、その裸体を余すことなく堪能することか……。
ボクちんは頭の中に浮かぶ妄想を振り払い一目散に飯を食らいついた。

「ぐっ……ぐぇええええ苦しいぃいいいい!!痛いぃぃいいい!!」
「な、なんだなんだ!?」
「おい!なんかちっこいやつが倒れたぞ!」
「そこのヤツ!大丈夫か!?なにがあった!?」

食べた瞬間身体全体に傷みが走り尚且つ呼吸が出来なくなった。あまりの苦痛さに叫んだボクちんの元に看守が駆けつけて来たが、ボクちんの意識は急激な速度で遠のいていった。



ラコスポの意識が遠のいていくのを、少し離れた席で興味深く凝視していた人物がいた。
ラコスポに例の薬を与えた人物だ。

「ダメだ……もう死んでいる……」

看守がラコスポの死を告げると食堂が騒がしくなっていった。

「マジかよ……これで何度目だよ……」
「オレもう飯食うのイヤになるよ……」

(やはり今回も失敗か……)

この男が作ろうとしているのは姿を変える薬だ。
もしこの薬が完成すれば看守の目を欺き脱獄出来るかもしれないと、浅はかな考えで作ろうとされた薬だ。





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