PiPi's World 投稿小説

マセガキの寝取りボインハーレム ―IS編―
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 3
 5
の最後へ

マセガキの寝取りボインハーレム ―IS編― 5

「そんなに気構えなくても良いのわよ。少し話をするだけだから。それに私も付き添ってあげるから」
「はっはぁ、会長がそこまでいうなら引き受けます…」
内心気は進まなかったが、何時も世話になっている更識楯無生徒会長の頼みを無碍にできないの箒は引き受けるしかなかった。

「ありがとう!篠ノ之さんなら引き受けてくれると思ったわ」
「あははは、会長の頼みですからね…」
箒が渋々引き受けると楯無は大いに喜ぶ。
しかし、楯無が何故ここまで喜ぶのかイマイチ理解できない箒は会長の頼みでは断れないと苦笑して言う。

「ところで、その相手はどんな子で?」
一応情報に探りをいれようと、箒は当たり障りのない質問をしてみる。
せっかく一夏との予定に使うはずだった時間をさくことになったのだ。せめて相手の情報くらいは仕入れておきたい。
楯無は「ふむ」と言わんばかりに、愛用の扇子を口元にあてる。
それからすぐにニコッと、とびきりの笑顔で言った。
「ステキな子よ。…すごくすごく、ね」
あまりに妖艶な笑み。同性である箒もおもわず目を奪われる。
―最近の更識楯無は変だ。
なんというかますます美しく、さらに女らしくなった気がする。
何より、あれだけベタベタしていた一夏とのスキンシップもすっかり見なくなった。今では一夏と会話らしい会話すらしない。このことについては鈍感な彼も首を傾げていた。
喧嘩でもしたか、もしくは一夏に愛想が尽きたか…。
まあ、恋のライバルが減ってくれるのならそれはそれでいいのだが。

「それじゃよろしく、篠ノ之さん♪」
「あっ」
考え込む箒を余所に、楯無はさっさと立ち去っていった。
生徒会長の相変わらずのマイペースについため息をついてしまう。
(ステキな子、か)
箒は改めて相手の人となりを予想する。
楯無の口振りからして、相手はそれなりの身分と権威を持つと思われる。おそらく理由は軍事的にも技術的にも価値が高いISを一目見たいとかいう、金持ちの道楽か何かだろう。あるいは子供の好奇心か。
とはいえ、楯無の知人ならば、決して悪い人物ではないはず。
そこは彼女のことを信頼しているつもりだ。

(とにかく、明日にそなえて今日は早く寝よう)
そう思い立った箒は学生寮へと歩き出す。
授業が終わり、放課後の時間となったIS学園。
部活動に精を出す、青春真っ只中の女子生徒らの喧騒がにぎやかに響いていた。
そんな騒がしくも和やかな、夕焼けに染まった校舎を孤独に歩んでいく。

と、その時。
「…ん?」
何かを見つけ、ふと箒は立ち止まった。
視線の先には二つの人影。いずれもよく見知った顔である。
一つは学友であり、同じ専用機持ちにしてイギリスの代表候補生セシリア・オルコット。
そして、もう一つが幼馴染みであり、箒の想い人の織斑一夏だった。


「よお、箒」
こっちに気づいた一夏が人の良さそうな笑顔のまま、箒に近づいてきた。
一方、傍らのセシリアは不機嫌を隠そうともせず、ムスツと頬を膨らましていた。
無理もない。彼女にとっても意中の相手である一夏との時間を邪魔されたのだから。セシリアの気持ちは痛いくらいわかる。
が、それはこちらも同じだ。


「こんなところで何をしてるんだ、一夏?」
底冷えするような声音を響かせ、箒は威圧感たっぷりに一夏を睨み付けた。
そんな箒のイライラなどつゆ知らず、一夏はのほほんとした様子話しかける。
「あー、今からセシリアとアリーナで模擬戦することになったんだ。よかったらいっしょに「ことわる。そんな気分ではない」…そ、そうか」
言い終わる前に拒否され、さすがの一夏も苦笑をよぎらせた。


実際、気分ではなかった。ただ、それ以上にいつも女子を侍らせる一夏に腹が立った。それに彼の横でむくれている金髪のイギリス代表候補生が許すはずない。
――毎日アピールしているのだから、そろそろ気づてほしい
勝手だと承知しながらも、そう思わずにはいられなかった。



SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す