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被験者『才女』
官能リレー小説 - 二次創作

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被験者『才女』 2

「さあ、いくわよ・・・」
そう言うと、彼女はセーラープルートへと変身を遂げた。何が表れても対処できるようにだ。
プルートはスマホの表示を見つつ、林の奥へと進む。と、目の前に廃ホテルが表れた。ふとさっきのタクシーの運転手の話が蘇る。
『最近郊外の廃ホテル付近で中学生くらいの女の子が行方不明になる事件が続発してるらしいんだよ、ホント物騒な世の中になったものだねえ、タクシー運転手も危険に晒されるよ、どこで誰を乗せるかわからないんだから』
「まさか・・」
彼女はスマホを操作する。
「もしもし・・・」
電話に出たのは先ほど発信器を作らせた電気工学の友人だ。
「せつなさん!!どうしたんですか!?」
嬉しそうな声で話す彼。
「ごめんなさい、お願いがあるんだけど、警察のコンピュータにハッキングできる?」
「できますけど、なんでそんなことを?」
「行方不明者のリストが見たいの、最近のこの周辺地域での・・・」
「すぐやります!」
暫くキーボードをかちゃかちゃする音が聞こえる。
「いい子ね、可愛い♪」
ぼそっと口にする。
「なにかいいました?」
「!いえ、何でもないわ!」
慌てて誤魔化す。
「ありました!今転送します!画像ファイルにして送りますよ!」
「ありがとう、今度電気工の『みんな』に特製のケーキをごちそうするわ」
その当たりは念を押しておく彼女。
「ほんとですか!?楽しみにしてます!」
「それじゃ、お休み」
電話を切ると行方不明者リストを確認する。そしてその名前をみて驚愕した。
「そんな・・・」
そこに合った5人の少女の名は、全て自分が知っているものだった。
疑念が確信に変わる。
「助けなきゃ!」
決心して彼女は廃墟へとかけていった。

廃ホテルの中を進むプルート、ずいぶん長いこと使われてないから相当散らかってのだろう・・・と思っていたが意外なことに内部は綺麗に片付けられていた。まるで閉館したのが昨日であるかのように。
武器を構え、恐る恐る進む。途中ボイラー室の扉が少し開けられているのに気付いた。中を確認しようと扉を開いた。
そこには何もなかった。機器類はとっくの昔に片付けられているようだ。
「他を探しましょう」


階段を上がり二階へと向かうと、途中踊り場で奇妙な絵がかけられているのに気付いた。
「階段?」
それは今自分が居る階段の踊り場を一階から見上げた絵であった。そこには人物も描かれており、そしてその服装には見覚えが・・・
「わた・・・し?」
すると信じられないことが起こった

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