いけない!ユリ先生〜蒼樹紅の結婚生活〜 9
強烈な絶頂感と、ために溜めた、我慢の限界点の末の、激しい放尿のコラヴォレーション…
…でも、
…でもでもでもでも。
本当の、本当の想定外は、この瞬間に起こったのデス。
…Σパチッ
Σバチバチバチバチバチッ!!
「うがああああああああああああああああッ!!」
激しい絶頂感にも等しい、弾け散る火花と、吉田サンの悲鳴。
次の瞬間、
Σバツンッ!!
おフロ場の脱衣室の方からそんな音が聞こえるのと同時に、お部屋中が、真っ暗になっちゃったんデス。
そうなってからやっとワタシ、事態に気がついた。
どうやら、ワタシのオシッコのせいで、コタツの電熱機が漏電。
そのトバッチリで、吉田サンは感電、そして昇天。
って、死んでしまってはいないハズ、なんデスケド。
と、とにかく…
…それが原因で、この202号室の漏電ブレーカー、落ちちゃったみたいなんデス。
(困っちゃったわネ…でも今は、自分で何とかしなくっちゃ)
独身で一人暮らしのアパート時代にも、IHヒーターとエアコンと洗濯機を同時に動かしてて、さらに電子レンジを作動させた途端、今みたいなことになった覚えがあったんでしたっけ。
そんなことを、思い出しながら。
カーテンの隙間からの、外のあかりを頼りにワタシ、掘りコタツを抜け出したんデス。
破れたブラキャミからはオッパイ丸出し、オシッコが浸み込んで重くなったスカートを引きずるようにしながら、お尻も何もかも露出したまま、吉田サンに拾われたパンティを探してる余裕もないワタシは、ブレーカーを復旧するべく脱衣室へ向かおうとしていマシタ。
その、時デス。
Σガタガタッ………めきめきめきッ。
Σドタッ!!
そんな異様な音とともに、カーテンの隙間からの帯状の光に照らし出されたのは、縛られた身体に鞭打って、クローゼットの折れ戸を突き破って現れた、ワタシの夫。
…カズタンそのヒトだったのデス。
「か…かず、カズタン?」
縛られたままのカズタン、サルグツワを噛んだまま激しく鼻息を鳴らしてうめきながら、イモ虫のように床をのたうち回っていマス。
「…ム゛ン゛ッ」
次の瞬間、気合のこもったカズタンのうめきとともに、信じられないことが起こったんデス。
(…え?)
あろうことかカズタン、体を縛っていた縄を、筋肉の力だけで引き千切っちゃったんデス!!
ゆらり。
と、カズタンは立ち上がり、口に噛まされていたサルグツワ(コレ、ワタシの下着ナンデス♪)を引きはがすと、いつもの軟弱なカンジとは別人のように血走った目で、こちらに迫って来マシタ…。
「あ、あのねカズタンこれはね…そ、それからアレはね」
ワタシ、あせって言い訳しようとするんだケレド、うまく言葉が見つからないんデス。
目を泳がせてうろたえるワタシでしたが、ふいに、
Σバシッ。
と、左の頬が音を立て、目の前が一瞬白く光った気がしました。
そう、ぶたれたんです。
いつも優しい、あのカズタンに、初めて…。
ワタシは呆然としながらも、痛みにしびれた左頬を押さえマシタ。
こんなに痛いなんて。
きっと、泣きホクロの辺りまで、真っ赤になってるんじゃないカシラ。
なんて思ってると、さらに。
Σヴァッしぃぃ!!
二度目の平手打ちが、右頬にも…。
に、二度も…二度もぶったんデス。
か、カズタンにも、ぶたれたこと無いのに…(←って、ぶったのはカズタン本人だよッ)つっ
「…う゛ォォォォォォォォ……ン」
ショックを隠せず立ち尽くすワタシをよそにカズタン、のけ反りながらおたけびを上げたんデス。
(…!)
普段と違う夫の雰囲気に、完全にワタシ、すくんじゃいマシタ。
「う゛ヴぉおおおおおおおお…ん」
カズタンのくいしばった歯の隙間から、熱い吐息が湯気のように吐き出されマス。
(い…イケナイ)
危険を感じて、あとずさるワタシ。
(いかりに…怒りに我を忘れてるんだワw)
と、ワタシがどこかで聞いたことのあるセリフを思い出していた時。
Σびゅん。
Σ…ドサッ!!
と、ニンゲン離れした跳躍力で飛びかかったカズタンにワタシ、イキオイよく。
押し倒されちゃったんデス…。
しかも、あの吉田サンが昏倒してる、コタツの、テーブルの上に。
仰向けに押し倒されたワタシに馬乗りになった『暴走カズタン』、おたけびを上げながら、ワタシの両足首をひっつかむと、
Σがばっ。
と、イキオイよく、Xの字に開脚させちゃった。