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いけない!ユリ先生〜蒼樹紅の結婚生活〜
官能リレー小説 - 二次創作

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いけない!ユリ先生〜蒼樹紅の結婚生活〜 1

最愛のカズタンとの、あの電撃婚約から、あっという間に3年がたちました。

みなさんお久しぶりです。

ワタシはPN「蒼樹 紅」こと、旧姓青木…

結婚から2年余りが過ぎた2021年現在は、『平丸』優梨子という名前デス♪


あれからいろいろな事がありましたが、ふたりでお金を出し合って購入したマンションの202号室に、夫のカズタンと仲良く暮らしていますw

ワタシの方は、婚約からしばらくしてようやく連載にこぎつけた『私には届くはず』が大ヒット。

引きこもりがちな孤独少年の不器用な、うまれてはじめての告白への挑戦の日々を、互いに一目ぼれしてしまいながらも、自分からはどうしても告白できず、ひたすら少年からの告白を物陰からストーキングしながら見守り続ける、同じく不器用な少女の視点から描いた、我ながら感動作デス♪

昨年無事に最終回を迎えた(集○社より全7巻、好評増刷中デス)『私には〜』は、深夜ドラマから火がつく形でなんと劇場版が制作、公開までしていただけました。
年齢も性別も超えた栗○類さんによる少年と少女の一人二役が話題となり、おかげさまで映画も大ヒットでした。

そんなワタシはいま、次回作の構想を練りつつ、新たな分野への挑戦を始めたところなのデスw
おかげさまで国民的なヒット作に恵まれたワタシは、

なんと、

代々木にある「クリエイター学院」の特別講師のお仕事をお引き受けさせていただくことになったのデス。

そこでのワタシは、「ユリ先生」とよばれているんデスよ♪


…これからワタシがはじめるお話しは、

そんなワタシ、蒼樹紅こと「ユリ先生」と、
最愛の主人、カズタンこと 平丸一也の夫婦生活の記録です。




ちゅぽ、しゅぽ、ちゅぽ、しゅぽ…。

「あ、ああ…ゆ、ゆゆゆユリタン♪」

1月下旬某日、午前6時3分。

「202(ふうふ)の部屋」ってワタシたちが呼んでる、マンションの寝室デス。

しゅぽ、ちゅぽ、しゅぽ、ちゅぽ…。

脱ぎ散らかされた男物のパジャマと、飲み干して片づけていないコーヒーカップ。

あまり片付いていないお部屋のダブルベッドから、嬉しそうなカズタンの声。

「ああ〜…さ、さささ最高だよユリタン…う、ウン、むぐう」

しゅぽしゅぽしゅぽしゅぽ…♪

「…もう、カズタンったら」
と、ため息交じりにエプロンを外しながら、ワタシ。
「せっかくベッドまで運んであげたんだから、さっさと食べてくれないと…」

ゆうべも遅くまでネームを考えてたらしく、疲れてる夫のために、トレイに乗せた朝食をベッドまで運んだのでしたが、デザートのチョコバナナにしゃぶりついてばかりのカズタン、いつまでたっても食べ終わってくれそうにないんデス。
「ご、ごごごゴメンねユリタン…むぐむぐ、ごっくん」
おクチのまわりをチョコまみれにして詫びるカズタンの両目の下は、そこもチョコを塗りたくったようなクマがうかんでいマス。

きっと、またムリしてたんだワ。
私よりも6つ年上のカズタンは今年で37歳になる、いわゆるアラフォーさんデス。
こころも、カラダも、いろいろと変化してくる年代デスよね?

『さいきんさ〜ハラは出てくるし…疲れは取れないし、ますますシゴトしたくない感じなんだよな〜』
『…よく聞け平丸君』
『出たよ“良く聞け”!!…今日という今日こそ聞く耳持たんッ!!』

なんて、副編集長に昇進が決まってご挨拶に来て下さった吉田さんに、このまえも食ってかかってマシタっけ。

面と向かっては反抗的でも、ちゃんと素直に頑張ってくれてたんだワw
そのうえ、目の下のクマなんて見ちゃったら、怒れないじゃナイ♪


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