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バトルロワイヤル
官能リレー小説 - 二次創作

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バトルロワイヤル 30

身をすり合わせ舌を絡め、組み敷いた白い体を擦り上げる。
この勝負、否もはや勝負とも言えないだろう。
夜一も限界ギリギリまで追い込まれてはいるものの、逆転負け直前だったナミはそれ以上に追い込まれているからだ。
「ひあ、んふ、んんんん!」
抵抗の余力などあるはずも無く、泥沼の中に沈められるような破滅への時間が続く。
最終戦にしては一方的にすぎる展開だが、 勝負とは時にそんなものである。あまりに呆気なく全てが終わる。
(ああ…ロビン…みんな…ごめん…わたし…もう…限界)
そして決着は訪れた。
「優勝おめでとうございます。夜一様」
回収役の女達が再び姿を現す。ぴっちりしたボディスーツの女が十数名も並ぶ光景は異様であった。
「なんじゃぞろぞろと。金を惜しんでわしも潰そうという腹か?」
「まさか、私達の名誉にかけて無事にお帰りいただきます」
言葉こそ慇懃だが薄笑いを隠さない女に警戒する夜一だが、疲労は隠せず、懐から取り出したライトからいきなり浴びせられた強烈な閃光に目を眩まされる。
「記憶は失っていただきますが」
同時に催眠性のガスを吹き掛けられ夜一の意識が混濁する。
これから偽の記憶と賞金と共に内地に戻されるのだ。こうしてこの組織は逆襲を防ぎながら何人もの女を商品にしてきたのだ。 
「じゃ、手筈通り優勝者は送り届けて頂戴」
悪趣味なまでに豪奢に彩られた部屋でモニターを眺める女がいた。
今回の一件の参加者に負けず劣らずの豊満な肉体を持ったその女は、ボンテージで拘束された女性を椅子にしながら指示を発していた。
「買い取りの方は順調?」
首謀者たるこの女は特別に信用有る常連客以外には姿を見せず、競売すら表向きの代表たる部下に任せている。
「は、秋本麗子、野上冴子、ペリン・伴・バレイは件の所長殿が落札されました」
「あああの女囚刑務所の、セレブ婦警にエリート婦警にレアなニューヨーク婦警なら随分楽しめそうだから大分大枚叩いたんじゃない?」
囚人というのはほぼ全員警官に恨みがある。しかも今回の商品はただの警官ではない。
その所長が余興としているレズ乱交で果たして何が起こるか…
「次にマリュー・ラミアスですが元大西洋連邦将官とプラントの未亡人が競り合いプラント革が競り落としました」
「何々、あの年増が裏切ったから部下をやられた女とあの年増の艦に旦那やられた女か。どっちに行っても家畜扱いかしら、駄目ねえ悪い事したら」
元々ナチュラルに差別的なコーディネーター、マリューが人間として扱われない事は自明の理で有る。
「続けて、峰不二子、来生泪、リンスレット=ウォーカーは例のお嬢様方が」
「ゲッ!また来ていたのあのガキ共」
とある財閥の双子姉妹、人形じみた容姿のその実態は、大人の女性を玩具にしては使い捨てる悪魔で有った。
デザイナーズベビーとして作られ、いまや買い取りの代金すら易々稼ぐ彼女達を咎める者は家中におらず、今回女泥棒というだけで興味を引いてしまった三人はただただ不幸という他無かった。

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