「それにしても意外ね。あの有名な峰不二子が商品として出たなら、絶対裏社会のマフィアの男たちが黙っているはずがないと思っていたのに…まさかあのガキ共が競り落とすなんてね…」
「はい…峰不二子に関しては一番激しかったようです。仰っていた通り、裏社会に関わる男たちからの声が多かったですが、お嬢様方が最後に挙げた人よりも更に数倍の金で競り落とされました。」
「そう…男じゃなくてあのガキ共に玩具にされる峰不二子も可哀想ね。この調子で報告していってくれるかしら？」
「はい。」
部下は次の結果を報告するために紙を見ていた。
「では次に不知火舞にセフィリア＝アークス、皇藍華はメキシコのレディが姉崎まもり、朝比奈涼風、貴澄なつきは北京の御老人が落札されました」
「ジジイババアが元気な事ね、兵隊が欲しいババアはともかくジジイのあれはまだやってたのね」
自身の性奴で兵隊を構成する女マフィアのボスが潜入や戦闘に長けた人間を欲するのは必然彼女達がどんな厳しい「教育」を受けるか…
少なくとも外には出れるだけ或いは若い娘が絡み有って出す汁から作る薬が長寿に効くと信じる狂った老人に買われた少女達よりは幸福かも知れないが。
「続きまして、モリガンですが、とある財団の会長が裏事業を起こすために落札されました。」
「裏事業？」
「はい。どうやらモリガン選手が特濃媚薬を自分の身体で生成し、あの峰不二子を脱落させたことがきっかけだったらしいのですが、その生成された媚薬をマフィア達との商売を行うための事業をするとのことです。」
「確かに彼女の身体から生成された媚薬はマフィア達からは人気が出そうね。その媚薬があればどんな女性でもすぐに手に入れてしまいそうなものだものね…」
「続けます。仲介屋ヘヴンは特食研所長が落札しました」
「ああ、文字通り乳牛になるのね。既に乳噴いてた年増とかスルーなのは予算の都合かしら、人類の為とか言ってるけどやってる事完全にマッドサイエンティストよね」
来る食糧問題の為の研究の一部、人間の母乳を安定した食糧に変える研究の為ヘヴンは買い取られた。その爆乳を改造される為に。
「そして海賊ニコ・ロビン、葛城ミサトは例の少将閣下が」
「情報ついでに奴隷なのか奴隷ついでに情報なのかわからないわよねあの冷血女。まだ出世したいのかしら」
方やNERVの戦闘部門責任者方や歴史の碑文を解析可能な女。今後更なる出世の為の道具として存分に利用されることであろう。
「ああ、それとナミと松本乱菊ですが、漏らしたので洗浄室に連れていく最中逃走を図った為只今教育中です」
「売り物の分際で何してるのかしら、遅かれ早かれ気持ち良くはなるんだから大人しく私のお金に変われば良いのに、そんな低能だから負け犬になるのよね」
一縷の望みをかけた逃避も一笑に、否爪を手入れしながら興味無さげに流される。彼女にとっては自分の富と美容以上のものなど無いのだろう。