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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 80

うさぎ「え?」
初めて耳にする話しだ
『例え城の中でもわたしから離れるな』
デマンドはうさぎが部屋から出るのを嫌っていた
言われてみれば、心当たりは沢山あった


うさぎが逃げられないように見張りを付けていたのではなく、うさぎを守るためだということだ

うさぎ「……うそ……っ」

ボヌール「デマンド様はあなた様に余計な心配をかけたくなくて、何もお伝えしませんでしたが、本当にあなた様を大切に思っておられます。プリンセスが入院で城から離れたときも『認めない。連れ戻す』と宥めるのが大変でしたから……」

それは、うさぎも思った
あのデマンドがよく許してくれたものだと
うさぎの気付かない所で見張りを付けていたのは間違いないだろうが



うさぎ「あたし……何も知らないでっ…」

ボヌール「あなた様はそのままで良いのです。お伝えしなかったのはデマンド様ですから」

ボヌールは優しい
だが、うさぎとは一定の距離を保っている
うさぎに触れようとはしない

うさぎ「ボヌールさんっ、あたし……」

コンコン
ボヌール「どうぞ」

ガチャ
扉からデマンドが入ってきた
デマンドに頭を下げるボヌール
そんな彼に目もくれず、うさぎに近付いていく

うさぎは先ほどと同じでソファーに座っている
一歩下がった距離を保ったまま立っているボヌール

誰から見ても、話していただけだろう

そして、うさぎの隣に座る
両手でうさぎの肩を取り
デマンド「どうした? 何かあったのか?」
うさぎと向かい合い、瞳を見つめて問いただす


うさぎ「………あの…」
うろたえてしまう、うさぎ
ボヌール「ご心配にはおよびません。居住区へ行かれたことで里心を覚えられ、そのお姿を乳母殿に見せたくなかったようです」
ボヌールがフォローを入れてくれた

デマンドはうさぎを見据えて
デマンド「本当だな?」
一瞬怯んでしまう うさぎ
うさぎ「………うん。このお城に来る前は毎日のように火川神社へ行っていたの」
デマンド「そうか」
うさぎ「…心配…してくれたの……?」
結局の所、乳母を部屋から出しただけだ

デマンド「心配、という表現が合っているのかはわからないが、おまえの身に何かあったのではないか、と不安だった……」

うさぎ「それを心配っていうんだよ……」
デマンドとうさぎは抱きしめ合う


そんな2人に気付かれないように気付かれないように部屋を後にするボヌール



〜地下牢〜
地下牢、暗黒の部屋とは違う、枷のある薄暗い牢屋が続く
彼が足を止めたのは一番奥深くにある牢屋だ

ボヌール「まったく、貴方も懲りないですね」
牢の中には俯いて、両腕を鎖で繋がれた男が今にも倒れそうな感じで座っている


「頼むっ、うさこに、セーラームーンに合わせてくれ!!」

ボヌール「しつこいですね。何度も申し上げておりますが、プリンセスは既にデマンド様の奥方様。貴方ごときが簡単にお会いになれる訳がございません」
ボヌールとは思えない冷たい瞳で男を睨めつけた


ボヌール「お伝えしたように、プリンセスは自らのご意思でデマンド様の伴侶となられたのです。我々が脅迫して結婚を承諾させたのではありません」

脅迫されて結婚した………
そうであれば、この男の心はいく分かは救われたのであろう

『中に出して……』
眼の前で彼女を奪われた
そして、あの男に見せ付けられた結合部
そして、妊娠………!


ボヌール「恋人をデマンド様に寝取られた気持ちは理解出来なくはありませんが、プリンセスはデマンド様の妃として未来を築くのです。あなた方にお渡しするなど反逆の証とみなされます」


「アイツがっ、他の男と幸せになれるはずがないっ!!」
ボヌール「まだ解りませんか? もうしばらく、そうしているといいでしょう」

そう言い捨て、地下牢を後にする

向かった先は城の食堂だった
もうすぐ夕食の時間だ
すぐにデマンドとうさぎもやって来るだろう

乳母「ボヌール様、あの……」
乳母がボヌールに話しかける
デマンドの前では出来ない会話をするときは場所を選ぶしかない

ボヌール「プリンセスでしたら大丈夫です。もうじきデマンド様とこちらに来られるでしょう」
いつもと同じ笑顔で答える


コツコツ…
遠くから足音が近付いて来る
この城の主人と、その妻だ

使用人一同、主人に頭を下げる

一方で奥方、うさぎの足取りは重そうだ
ボヌールは直感で(僕が部屋から出た後、ヤッていたな。プリンセス、あの小さなお身体でよくデマンド様を受け入れるな……。)

ボヌールは仕事上、デマンドと一緒にいることが多い
この城でデマンドの次にうさぎの喘ぎ声を聞いている

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