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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 78

「「「「「………………」」」」」
誰の目にもデマンドはうさぎを大切にしているように見えた
(デマンドは本当にうさぎちゃんが欲しくて……! でも、こんなやり方は間違っているわ………。)


ルナ「うさぎちゃん……」
ルナがセーラー戦士たちの元から、うさぎへ近付いていく
うさぎ「ルナ! 探したのよ、何も言わずに帰っちゃうなんて」
デマンドは腕の中にうさぎを閉じ込めたまま
離す気などなさそうだ

ルナ「ごめんね……。うさぎちゃんが、その男と一緒にいる所を見たくなくてっ。うさぎちゃんは衛さんと……!」
うさぎは少し寂しそうに微笑んだ
うさぎ「心配してくれてるのね。あたしは大丈夫だから……。それに、まもちゃんはエスメロードと………」
(まもちゃんとエスメロードの婚約は本当かどうかわからないけど、いい人がいたら幸せになってほしい……。)


デマンド「エスメロード?」
(髪の長い女、やはりエスメロードが有力だな。調べてみる必要がありそうだな)
腕の中にいるセレニティをみる
猫に気が向けられているが、大人しくわたしの腕の中にいる。
それだけでも、わたしがどれほど嬉しいか彼女にはわからないだろうな。


ボヌール「プリンセス、そろそろ城へ戻られては? 無理をなさってはまた体調を崩されるかもしれませんし……」
うさぎ「……そうね…」
(もう少し此処にいたいけど、あたしが居たら、みんなに迷惑がかかるかもしれないし)

ボヌール「レイさん、先ほどの件ですが迷惑でなければお力を貸して頂けないでしょうか?」
レイ「ええ、わたしで良ければ」
妖気や悪霊はレイの得意分野だ
(……! また、みんなに会える!?)
ボヌール「デマンド様、よろしいですね?」
デマンド「………わかった」
(セレニティにセーラー戦士どもを近付けたくはないが、今回は致し方ない……)


うさぎ「みんな、またね!」
ボヌール「ではみなさん、私もこれで失礼します」
ボヌールは軽く一礼して、踵を返す

デマンドはうさぎの肩を抱き
「さあ、行くぞ」
うさぎ「……うん」
うさぎとデマンドも踵を返し歩き始めた

うさぎとデマンドの後ろ姿をセーラー戦士たちは静かに見守った



〜火川神社の外〜

ボヌールが車のドアを開いて
ボヌール「デマンド様、プリンセス、お乗り下さい」
うさぎ「ありがとう」
デマンドは先にうさぎを車に載せる
まるでうさぎに逃げるスキを一瞬でも与えないかのように


うさぎは素直に車に乗り込み、その後にデマンドも続く
ボヌールが車のドアを閉める
そしてボヌールも運転席側に乗り込む
ボヌール「デマンド様、このまま真っ直ぐ城へ向かわれますか?」
デマンド「いや、先日のショッピングモールとやらに向かってくれ」
ボヌール「かしこまりました」

うさぎはデマンドの顔を覗き込んで
うさぎ「ショッピングモールで何するの?」
デマンドはうさぎを自分の膝の上に座らせる、うさぎの頬を撫でる
デマンド「先ほどセーラー戦士が言っていた件について調査する。悪いがその間は城から出す訳にはいかない。その変わりといっては何だが、すきな服でも選ぶといい」
うさぎ「調査? 何もして来ないなら、コレで終わりしても……」
デマンド「駄目だ、わたしの妃を呪うなど」
ボヌール「そうですよ。プリンセスはいずれクイーンとなられるお方ですから、しっかりと対処しておかないと」
(クイーン? ブラックムーンの? あたしはこのままでいたい……)

デマンド「セレニティ」
デマンドはうさぎを抱き締める
うさぎはデマンドの胸に顔を埋める


うさぎはすっかり忘れているが、デマンドはブラックムーンの長、プリンスなのだ
乳母やドロイドたちがうさぎの世話をしてくれるのはデマンドの立場上だろう


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