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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 77

手を伸ばせば、届く距離にうさぎはいる。
デマンドはうさぎを自分だけのものにしたい。
例外があるとすれば、アロンとマナだろう


ボヌールがそっとデマンドの耳元で
「デマンド様、大丈夫ですよ、ここは城の居住区です。プリンセスは逃げられません。それに、貴方様とずっと一緒にいるとお約束されたではありませんか」
さすがボヌール
デマンドの心情をよく理解している。

「……それはわかっているが……」



この場にいる全員が、うさぎとデマンドは夫婦だと、用事が終わればデマンドがすぐにうさぎを城へ連れ戻すと理解しているだろう


だからこそ、うさぎとセーラー戦士にとっては大切な一時
「みんなっ!!」
うさぎはセーラー戦士たちの元へと駆け出した
うさぎを囲むように集まるセーラー戦士たち

うさぎ「みんなっ、久しぶり。元気にしてた?」
亜美「え、ええ……」
まこと「うさぎちゃん……体調を崩してたって……」
うさぎ「あっ、うん………そうなんだけど、デマンドに頼んで、ここに連れてきてもらったの……」
レイ「ちょっと、うさぎ!! アンタどうしたのよっ!? こんなに妖気を身に付けて!!」
うさぎ「へっ!?」
何を言われているのか理解出来ないうさぎは首を傾げる


デマンド「どういうことだ?」
うさぎの元へと歩みよるデマンド

レイ「………うさぎから妖気を感じるわ……」
レイは目を閉じ、精神を集中する

レイ「…………髪の長い……ウェーブをかけた女………」
霊感少女・火野レイことセーラーマーズ
彼女の霊感はみな知るところ

レイ「…強い……嫉妬を感じるわ……。 とにかく、お祓いするわ。本堂の中へ来て」


率先して本堂へ歩いていくレイ
「「「……………」」」
その後ろを付いて行く


デマンド「(髪の長い女? 妖気? どういうことだ? セレニティは城から出していない。セレニティに会える一族の者も限られている……。)」




お堂の中
レイ「うさぎ、ちょっとソコに座って」
レイは本堂の中央に座り、自分の正面になるように、うさぎを座らせた
その後ろにセーラー戦士たちが横一列に正座をして座っている

少し離れたお堂の隅でデマンドとボヌールが何か話している

レイ「さて……」
レイは後ろを向き、本堂の火に向かってお経を唱え始める
その後ろ姿を見つめるセーラー戦士とうさぎ

うさぎ「(なんか、懐かしいな……。本堂へ入るのも、レイちゃんの巫女さん姿を見るのも……。)」

レイ「ハッ!!」
炎が大きく燃え上がる
レイ「臨兵闘者皆陣烈在前!悪霊退散!!」
燃え上がっていた炎が、元通りの火に戻って行く




お経を唱え終えると、うさぎたちのほうへと振り向く
レイ「はい、もう大丈夫よ!」
腕を動かしながら、自分の身体の様子をみるうさぎ
うさぎ「ホントだ〜! なん、身体が軽くなった気がする〜!」
レイ「なんたってレイちゃんの術だもの! おーほっほ」


ボヌール「失礼します。レイさん、プリンセスから妖気がしたとは?」
お堂の隅で、デマンドと何かを話していたボヌールがわってはいる

レイ「…………うさぎから、強い嫉妬の念を感じました。嫉妬はもともとは純粋な思い。それで銀水晶も浄化出来なかったのかも……」
ボヌール「でしたら、プリンセスのここ最近の体調不良は……?」
レイ「これが原因かもしれないわね」

「「「………!!」」」


正座をして座っているうさぎに、デマンドがそっと手を差し出す
うさぎは差し出された手を取り、ゆっくり立ち上がる
デマンドはうさぎを抱き寄せ、自分の腕の中へ

デマンド「大丈夫なのか?」
うさぎ「…………ええ」
デマンドはうさぎの体調を本当に案じていた
それは、うさぎもよく分かってる


デマンド「それにしても、わたしのセレニティを床に座らせるなど…………!」
「「「「???」」」」
ボヌール「そうですねぇ。せめてプリンセスに座布団くらいは用意して頂きたいですね。お身体が冷えちゃいます」

うさぎ「え? あたしは全然大丈夫ですけど……」
デマンド「座布団?」
ボヌール「床に座るときに使うものです」
デマンド「床に座るなど」

うさぎ「???」
(もしかしてデマンド、正座とか知らない??
デマンドが椅子やソファーに座ってるところは見たことあるけど、正座はないかも………!)

うさぎ「デマンド、後で説明するから、今はやめて」
デマンドは腕の中にいる、うさぎを見る
デマンド「おまえがそう云うのなら………」

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