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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 74


朝方、デマンドに『ルナに会いたい』と願ったときに、うさぎは自ら身体を差し出した
そして、彼の気がすむまで射精を許した


うさぎ「…っう、うう……」
デマンド「セレニティ、恥ずかしがることはない」
デマンドの落ち着いた低い声が部屋に響く

うさぎの横へ行き、泣いているうさぎを抱き締める
デマンド「その者もわかっているはずだ。おまえは私の妃だと……」

ルナ「(うさぎちゃんを、慰みものにしているの…?)」
デマンド「言っておくが、慰みものになどしていない。まぁ『妃として』の仕事はしてもらってるがな」
デマンドがクスクスと笑う
うさぎ「…お願い…言わないで…っ」

デマンドはうさぎを抱き締めたまま
うさぎは泣いてこそいるが、彼を拒否していない
ルナは2人が『夫婦だ』ということを見せ付けられたような衝撃を受けた

ルナ「(落ち着いて……!飛びかかったりしちゃ、ダメよ……。) あたしたちはうさぎちゃんが幸せなら構わないわ……。」
デマンド「ほぅ…。それなら心配はない」

ルナ「(どうして、そう言い切れるの……?)」


デマンド「疲れただろう? 部屋へ戻ろうか」
うさぎ「!!(やっとルナに会えたのに……!)」

デマンドがうさぎを抱き上げる

うさぎ「……っ、待って!」
デマンドがうさぎを見る

うさぎ「…お願い………、もう少しルナと一緒にいたい。
心配なら、部屋に鍵を掛けて、出れなくしても構わない。
お願い……っ」

デマンド「…………」
デマンドはうさぎをソファーへ座らせる
「ボヌール、乳母、2人とも席を外せ」

ボヌール・乳母「はい」
デマンドに命令され、部屋を出る2人
「これで、この部屋にはわたしたちしか居ない。
ゆっくり再会を味わうといい」

うさぎ「………ありがと…」
デマンドとうさぎは唇を重ねる
ルナ(うさぎちゃん……!)

うさぎ「ルナ、おいで」
ルナはうながされるように、主にゆっくりと近づいていく

うさぎ「ルナ……!」
うさぎはソファーに座ったままルナを抱き締めた
ルナ「うさぎちゃんっ……!」
ルナは久しぶりに会えた主のぬくもりを確かめた

うさぎ「ごめんね、取り乱しちゃって……。」
ルナ「ううん、うさぎちゃんは大丈夫なの!? 酷い目に合ったりしなかった!?」
うさぎ「ええ、大丈夫よ。みんな、とても優しくしてくれるわ……。」

うさぎを見る限りは、ケガひとつなく、ドレスを着て、地球にいた頃より、少し大人びて綺麗になっていた

ルナ「うさぎちゃんは今、幸せなの……?」
デマンドが側にいるので、迂闊な事は言えない
言葉を選ぶルナ

うさぎ「……そうね、幸せかは分からないけど、平穏に暮らしているわ……」

ルナ「(無事には違いないけど、この男に捕らわれているのね……!)」
うさぎ「この城に来たばかりの頃は、何度も『みんなの所へ帰りたい』って思ったわ………。でも、妊娠して、仮死状態にされて……目が覚めたときには叶わぬ夢なんだと悟ったわ……」


『これからは妻として傍にいてもらう』


うさぎ「でもっ、アロンとマナを置いていけない……!
このお城にいなきゃいけないと思ってた……! ……でも…、」

うさぎは隣にいるデマンドの顔を見上げる
デマンドはいつもの、冷静な表情をしていた

うさぎ「でも今はっ、この人をほっとけないっ、傍にいてあげたいし、傍にいて欲しい……! この人と離れたくない……!!」

うさぎは感情を抑えきれずに、ルナを抱き締めて涙を流した


デマンド「………セレニティ……、本当なのか? 今の言葉は…?」

うさぎは手で涙をぬぐってデマンドの顔を見て、軽く頷いた

デマンド「セレニティ……!」
うさぎとデマンドはソファーに座ったまま抱き締め合う

うさぎ「…貴方を愛しているのかは分からないのっ、でも貴方と離れたくない、一緒にいたい……!」
デマンド「それだけで十分だ。とても嬉しい」
うさぎ「ホント?」
デマンド「ああ、本当だ」

デマンドの顔を見上げると、とても嬉しそうに、優しい目をして微笑んでいた

うさぎ「デマンド!」

2人は深く口付けをした



ルナ「(…うさぎちゃん…!)」
ルナはそっと出口へ向かう


「ルナさん」
出口を出てすぐに小さな声で名を呼ばれた
ルナ「あ……、ボヌールさん」
ボヌール「おうちまで車で送ります。」
ルナ「あ、はい、お願いします……」

ルナは振り返らずに城の廊下を歩いていく

ボヌールは部屋の入り口を眺めて
「(良かったですね。デマンド様)」

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