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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 70



コンコン
ドアが開く
「セレニティは?」
「デマンド様。先ほど目を覚まされまして、またお休みになられました」
「そうか」
ベッドに近付いていく

「デマンド……」
「起きていたのか」
横になりながら、手を伸ばすうさぎ
「また、心配かけちゃったね。ごめんなさい……」
うさぎの手を取るデマンド
「よい、ゆっくり休むといい」
「うん…、ありがと…」

こんなに大切にしてくれるのに……あたしは何が不満なんだろう?
みんなに合わせてくれない以外は、不満なんてないのに

「デマンド、今日はありがとう。ディズニーへ行けて嬉しかった…」
デマンドがうさぎの頭を撫でる
「おまえが望むなら、また連れて行ってやる」
「ホント!?嬉しい……!」
笑顔を見せるうさぎ
うさぎの笑顔に弱いデマンド

「さぁ、ゆっくりお休み」
「う〜! 眠くない、、一緒に寝よ??」
「…………」
夫婦だし、一緒に寝ても何の問題もない。
「……セレニティ、分かって言っているのか? 一緒に寝れば抱くぞ?」
「いいよ、抱いて。興味ないのに、ディズニーに連れて行ってくれたんでしょ? 今度はあたしが喜ばせてあげたいの……」
「セレニティ」
「……わかった。シャワーを浴びてくる」
うさぎの部屋のお風呂場へ向かうデマンド

「姫様」
ヤバい……!
また注意される?!
ベッドへ近付いてくる乳母
「お身体は大丈夫ですか? お薬をお持ちしましょうか?」
「ほぇぇ? デマンドにワガママ言ったのに怒らないの?」
「ご夫婦なのですから構いません」

デマンドと出掛ける、一緒に寝るのは構わないってこと?
「身体は大丈夫です……」
「そうですか。お身体に異変を感じたら、すぐに仰って下さいませ。デマンド様がご心配なさいます」
「………わかりました…」


乳母さんの仕事は、あたしの見張りと身の回りの世話なのかしら?
あたしがこの城に居れば構わないの?
注意したり、何かと世話を焼いてくれたり………




〜数分後〜
デマンドが出て来た
「……デマンド様…」
「どうした? セレニティは?」
「それが……」
うさぎのベッドへ向かう
「眠ってしまわれました……!」
うさぎはスースーと寝息を立てて眠っていた
「………」



「……まぁよい。 ご苦労だった、今日は下がれ」
「デマンド様?」
「わたしはセレニティと休む。下がってよい」
うさぎのベッドへ上がる

……まったく、わたしを喜ばせたいと言っておきながら…
うさぎの寝顔を眺める
何の悩みもなさそうにスヤスヤ眠るうさぎ

こんなに思い通りにならない女は初めてだ
絶対に離さない
手放すものか!
誰に何を言われても離婚など有り得ない
永遠にわたしの妃だ
わたしの元に居ればよい



「………ん…」
あたし? 寝ちゃったの?
「!!」
デマンドが隣で眠っている
うさぎの身体はデマンドの腕の中
……ずっと抱き締めていてくれたの?

……やっぱり整ったキレイな顔立ちをしてるな……

ディズニーでデマンドが女の子に囲まれていたのを思い出した
ズキン!
胸が痛んだ

夢の中で、デマンドとネオ・クイーン・セレニティがキスしていた時も何故か嫌だった
この腕は、この唇はあたしのだ!
うさぎはデマンドの胸にそっと顔を寄せる

トクン、トクン……
彼の心臓の音が聞こえる
………こうやって、ゆっくり彼の鼓動を聞くのは初めてかもしれない


『もっと私を感じろ』
『身体の隅々まで私を刻み付けてやろう』
『たっぷり中で出してやる。自分が誰のモノか思い知らせてやろう』
1年かけて、彼の身体を覚え込まされた

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