ルベウス「おやおや、見せ付けてくれちゃって。心配なんて必要ないくらいラブラブじゃん」
サフィール「……………」
ボヌール「さすがデマンド様、何処にいらしても目立っておりますね」
既に不安を隠せない３人であった


門の中に入ると窓にダッフィーグッズが飾ってある店があった
「可愛い〜！　入っていい？」
「あぁ」
お店の中に入る2人
店内は既に沢山の人で溢れていた

「あっ！」
店内の奥に走っていくうさぎ
「あった〜！」
店内の奥に沢山のダッフィーたちのぬいぐるみが飾ってある
セーラー戦士たちから貰ったステラ・ルーのぬいぐるみもある
「へ〜、この子でSサイズなんだ」
思わず値段をみる
(高っっ、3900円って……)
デマンドがゆっくり歩み寄ってくる
「気に入ったものはあったか？」

「………デマンド」
うさぎはデマンドを上目で見上げた
「さすがディズニー価格。高い……」
「……？」
周りを見ると一般の人たちが普通に購入している
「気に入ったものは全部購入して構わないぞ」
「はいぃ！？」
(はっ、待って！　確かボヌールさんから100万円が入ったカードを渡されたんだわっ
本当に、気に入ったら全部！購入していいってこと！？
ディズニーで一番お金を使うのはお土産代だし)

「……ありがと。よく考えてから買うわ」
うさぎはデマンドに笑顔を向ける
「これがSサイズなのか……。もっと大きいのもあるのか？」
デマンドがうさぎの部屋にあるステラ・ルーのぬいぐるみと同じものを手に取って眺めていた
(でも、せっかく来たんだから……)
「せっかくだから、店内を一周してもいいでしょ？　他にも沢山あるし」
店内に人が多いのを心配してか、デマンドがうさぎの腰を抱く

「あっ、めっちゃ可愛い〜！」
うさぎは、先ほどのSサイズのぬいぐるみより２、３倍はありそうなハートを持ったダッフィーを見付けた

「かわい〜！　ふわふわ〜！」
うさぎは、ハートを持って寝そべっているダッフィーを手に取る
「ダッフィーの抱き枕？　デマンド、どぉ？」
「いいんじゃないか。あんな小さなものより……」
「う〜ん、どの子がいいかしら？　どの子も可愛い……！」
「？　どれも同じじゃないか？」
「ダッフィーは１つ１つ顔が違うんだよ〜！」
(……？　どれも同じに見えるが？)
「決めた！　この子にしよ！」
お気に入りを見付けて、うさぎは嬉しそうにダッフィーを抱きしめる
デマンドはぬいぐるみよりも、うさぎを眺めている方が楽しそうだ

更に店内を歩くと、カウンターの後ろに、うさぎが持っているダッフィーの抱き枕よりも大きなダッフィーとジェラトーニのぬいぐるみが置いてあった
「かわい〜！　ジェラトーニ気持ちいい〜！」
うさぎは緑の猫、ジェラトーニのぬいぐるみを抱く
「ダッフィーとジェラトーニしかないのかな？」
キャスト「シェリーメイとステラ・ルーもありますよ」
「え〜！　見せて貰ってもいいですか？」
キャスト「もちろんです。お持ちしますので少々お待ち下さい」
「は〜い」
うさぎは待っている間に抱いていたジェラトーニの値段をみる
(高っ！１万１千円……！　ダッフィーも同じ値段か……。)
キャスト「お待たせ致しました」
キャストがシェリーメイとステラ・ルーのぬいぐるみを持ってきた。
「きゃ〜！　かわい〜！」
うさぎは大喜びした
値札『Mサイズ各１万１千円』
「これがMサイズ？？　Sサイズの３倍はあるんじゃない！？」
「気に入ったのか？」
「えっ、うん」
「ならば、これ全部とセレニティが持っているものを頂こう」
キャスト「かしこまりました。ありがとうございます」
「デっっデマンドっっ！」
まさかのMサイズの、ダッフィー、シェリーメイ、ジェラトーニ、ステラ・ルーと抱き枕をお買い上げ
「心配する事はない、荷物持ちにルベウスを呼ぶ」
「いや、そーゆー問題じゃあ……」

テレパシーで『ルベウス、今すぐ来るのだ』呼び掛ける
『ラジャー、プリンス』
さすがのルベウスも長の命令には逆らえず、しぶしぶデマンドの元へ行く


ルベウス「プリンス、お呼びでしょうか」
「ルっっルベウス！」
うさぎは思わずルベウスを見て、身構える
それを見たデマンドがうさぎを抱き寄せる
ルベウス「プリンスの大切なお妃様に手出しは致しませんよ」
嫌な笑みを向ける
「くっ」
城で暮らし始めてから、ルベウスに合ったのは初めてだった

キャスト「お待たせ致しました」
キャストが大きなお土産袋を差し出す
「お会計が５万300円です」
「あっ、はい」
うさぎはボヌールに渡されたカードを出す
ピッ
(なんか、今、残高がすごい数字が見えたよぉな……。)
「ありがとうございました！」
無事にお会計が済んだようだ

「ルベウス、これは任せたぞ」
ルベウス「はっ！(ちくしょー！なんでオレがっっ)」
「あっ、待って！ダッフィーの抱き枕はあたしが持っててもいい？」
「？　構わないが……。ルベウス、また頼むぞ」
ルベウス「(ま、またっ！？)」
デマンドとうさぎは買い物を続ける