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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 56

うさぎが眠るのを見届けた頃、水の入ったポットを持って乳母が戻って来た

「頼みがある」
デマンドの低い声が静かに響く
「はい」

「アロンとマナの支度を。今のセレニティを奴らに合わせられぬ」
「かしこまりました」
乳母が頭を下げ、部屋から出ていく

「兄さん……」
「サフィール、アロンとマナの見張りを頼む。もうじき、セレニティの退院祝いに招待したセーラー戦士どもが来る」
「わかりました。 ……兄さんは?」
「わたしはセレニティに付いている」
デマンドはうさぎの寝顔を眺めていた
『デマンド!!』
先ほどのセレニティを思い出す。
………珍しいな、彼女がわたしに抱き付くなど

『ずっと、傍に居てくれたの?』
ほっとしたような表情

セレニティが元気になれば、彼女と一緒にいる時間を増やそう。
ネオ・クイーン・セレニティとキング・エンデミオンはおしどり夫婦だったと聞いている。
何処に出掛けるのも一緒だったと

セレニティはわたしの妃だ。
わたしが彼女の旦那だ。
わたしがセレニティと出掛けるのは当然のこと

居住区でのセレニティは生き生きしていた。
見張りをつけて、外出するか……
(注・見張りを命じられた幹部たちが大掛かりなデートに振り回される事になるのをデマンドとうさぎは知らない)


〜城の食堂〜
セーラー戦士たちを迎え、お祝いの準備が行われていた

「すっごい食堂!!」
「ダメよ美奈子ちゃん!気を抜いたら」
何故かルナとアルテミスも招待されていた。
衛の姿だけがなかった

「みなさん、よくお越し下さいました。どうぞお好きな何処にお掛け下さい。」

「ボヌールさん! 今日はお招きありがとうございます!」
亜美が丁寧に挨拶をする

「どうぞ楽しんで行って下さい」
「「「は〜い!!」」」
デマンドとうさぎが座るであろう上座の席をあけて、テーブルに腰掛けるセーラー戦士たち

ボヌールは準備でその場を後にする。
セーラー戦士4人とルナとアルテミスが食堂にいる。

「………うさぎちゃんはいつもココで食事をしているのかしら…?」
ルナが呟く
「ルナ? どうかしたのか?」
アルテミスがルナにいう
「ごめっ、、ごめんなさい、ちょっと前のっ、月野の家でうさぎちゃんとご飯を食べていたのを思い出してっ」
静まり返る一同

まこと「……仕方ないよ、ルナはうさぎちゃんと暮らしていたんだもんな…」
うさぎは城に来る前は、月野家でパパ、ママ、弟のしんご、そしてルナと暮らしていた。
レイ「あたしたちのためにっっ、デマンドとっ!!」
「…レイちゃん……」
セーラー戦士一同、うさぎを守りきれなかったことをずっと悔いていた
自分たちのせいで、大事なうさぎを……愛してもいない男と結婚させてしました

「お気になさらずに、姫様はデマンド様にとても大切にされております」
静まり返った食堂に落ち着いた女性の声が響く
声の主は大きなゆりかごを持って姿を表す

「残念ですが、姫様はお食事会に参加されません」
「姫様? うさぎちゃんのこと?」
乳母の隣にボヌールが現れる
「すみません、うさぎさんは城に戻って来られてから高熱で倒れられて、休まれております」
「「「ええっ!?」」」

亜美「うさぎちゃんは大丈夫なんですか!?」
ボヌール「大丈夫ですよ、熱も下がりデマンド様が付き添っておられます」

セーラー戦士「デマンドが………」
乳母「お二人はご夫婦なのです。当然でしょう?」
セーラー戦士「…………………」

ボヌール「わざわざお越し頂いたのに、申し訳ありません。デマンド様がプリンセスのためにご用意された、プリンセスのお好きなお食事もありますので、楽しんで行って下さい。 あと、デマンド様がみなさんに……」
乳母が持ってきたゆりかごをみんなに向ける
ゆりかごの中で、いかにも高級そうな布団で、高級そうなベビー用の服を着てスヤスヤと眠る赤ん坊2人。
1人は銀髪、1人はうさぎと同じ金髪
「アロン様とマナ様です」

「「「「!!!」」」」
椅子から立ち上がって、ゆりかごに近付くセーラー戦士たち
「……この子たちがっ、うさぎちゃんとデマンドのっ……」

安心しきったようにスヤスヤと眠るアロンとマナ
見るからに大切にされているのが伝わってくる

美奈子「かわいい……」
まこと「ちょっと、うさぎちゃんに似てない?
安心しきってる所とか!」
レイ「確かに!」

亜美「騒いで起こしちゃ可哀想よ。お食事を頂きしょう」
美奈子「それもそうね! いただきましょう!」

楽しもうとするセーラー戦士をよそに、不穏な空気をまとう乳母

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