PiPi's World 投稿小説

月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 53
 55
の最後へ

月野うさぎとプリンスデマンド 55

サフィールは最愛の兄には幸せになって貰いたい。
兄の悩む姿は見たくない。


デマンドが鼻で笑う
「前の私なら、そうしていただろうな。
だが、それだと人形と同じだ。私はセレニティの色んな表情を見ていたい……」
「兄さん……」
サフィールがデマンドの後ろからそっと小さな瓶を差し出した

「これは?」
「僕が作った…………媚薬です」
「……どういう事だ?」
デマンドがサフィールを睨みつける

「セーラームーンがこの城に来た頃、食事に混ぜて飲ませていました……」
「サフィール!!!」
「っっ、性欲を強くし、感度を強くするしか効果はありません」
「なぜ、そんなものをセレニティに!?」
「セーラームーンに、自分が兄さんのものだと認識させるために。毎晩兄さんに抱かれ、仲間の元には帰れない、と思い知らせたのです」
「まさか、彼女が妊娠したのは……!?」
「違います!! 感度を強くした位で妊娠しません」
「………………」
「念には念を。王族が手を着けた女は城に留めおくのが決りです」
「薬の副作用の体調不良とでも?」
「違います。身体には害はありません。もう一度、コレを使いセーラームーンと沢山話しをしてみてはいかがですか?」
「………………」
確かに、セレニティが城に来たばかりの頃、一晩中抱いていたな。セレニティももっとして欲しいと



「………………デマ……ン……ド……」
「?」
うさぎの顔を見る
相変わらず苦しそうだ
「…………デ……マ……ンド…………いゃ……」
? 悪夢でもみているのか?
「………………いか……ない……で……」
そう言い涙を流す
「セレニティ!!」
彼女の手を強く握る
意識はない
うわごとか?

……デマ……ン……ド……いか……ない……で……
「私はどこにも行かない」

私はセレニティの頭をそっと撫でた。

(あっ…。)

美容師からもらったローズクォーツのカチューシャの所に向かった。
カチューシャを持ち、セレニティの頭にそっとはめた。

「ん…」
「セレニティ!?大丈夫か!?」

セレニティは目を覚ました。


……ここは…?
身体が重い………あたし、どうしたんだっけ?

今まで見ていた夢を思い出した
デマンドがあの人と………!!

「セレニティ!!」
ハッとするうさぎ
デマンドが顔を除き混んでいた

「………デマンド…?」
「本当に良かった……起きれるか?」
デマンドの手を借りて上半身を起こす

ふとさっきの夢の最後を思い出し、デマンドの腰に抱き付く
「……デマンドっ!」
この人に捨てられたくない……!

うさぎの様子に驚くデマンド
「………セレニティ…?」
戸惑いながら、うさぎを抱き締める
「どうした? 怖い夢でもみたのか?」

夢? あれは夢…だったの?
デマンドがネオ・クイーン・セレニティと………!
うさぎは強くデマンドの腰を抱き締める

絶対イヤだ……!
この人が………この唇が……他の人と……!!



かやの外でサフィールは2人を見守っている

デマンドが口を開く
「まだ熱があるな。ゆっくり休むといい」

え……? 熱…?
さっきのは……デマンドがネオ・クイーン・セレニティとキスしていたのは夢だったの?
うさぎは抱き締めていた腕を緩める
「………あたし…眠っていたの…?」
「部屋に戻って来て、高熱で倒れずっと眠っていたのだ」

熱? お元気がとりえなうさぎちゃんなのに……?
「………ずっと……そばに居てくれたの?」
デマンドが微笑む
良かった……! うさぎの胸が暖かくなる

「………眠るまで、そばに居てくれる?」
「あぁ、ゆっくり眠るといい」

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す