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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 53

「申し訳ございません!!」
美容師が涙を流しながらデマンドに謝罪している

「………………?(何の事だ?)」
「気にしないで下さいっ! あたしは大丈夫ですから!」
うさぎが割ってはいる
「どぉ? デマンド」
切ってもらった髪型を聞いてみる
「よく似合っている」
髪型を褒めてもらうのは少し照れくさいうさぎ

「……ありがと……」

「ごめん、仕上げのセットをしてもらうから、もう少し待ってて」
「わかった」
デマンドが少し離れたテーブルに向かう


「プリンセスぅ、申し訳ございません!」
美容師がうさぎに謝る
「いぇ、大丈夫です。あたしから上手く夫に言っておきますから」

「ありがとうございます……! プリンセスはお優しい方ですね……」
手際よくうさぎの髪を仕上げし出した


「出来ましたよ」
「ありがとうございます!」
長く伸びすぎた髪が前と同じベリーショートにしてもらって、だいぶ軽くなった

「プリンセス……、本当に申し訳ございません……」
美容師がうさぎに謝る
「大丈夫です。気にしないで下さい。」
うさぎは明るくそう言った

「お待たせ」
デマンドの元へ行く
「あぁ。 よく似合っているな」
優しくうさぎの頬を撫でる
「ありがと……」


「じゃあ、ありがとうございました!」
店を出るデマンドとうさぎ




「………………何よ。あなたに幸せは似合わないと教えてあげようと思ってたのに……」
美容師AとBがコソコソ話しをしている
「…………やっぱりそういう事だったのね」
先ほどうさぎに庇ってもらった美容師が2人を睨み付ける




デマンドと並んで城の廊下を歩く
「セレニティ、先ほど何があったのだ?」
「ん〜あたしのオーダーの仕方?が下手で美容師さんを困らせちゃったの……(上手く誤魔化せるかなっ)」
デマンドがうさぎを見つめて
「よく似合っているぞ」
やっぱり照れくさい
「ありがと」




ある部屋の前でデマンドが立ち止まる
「ここだ」
部屋の中へうさぎと一緒に入っていく

「アロン! マナ!」
2人並んで小さなベッドの上でスヤスヤと眠っている

入院していた数日なのに、随分長く会ってなかった気がする
デマンドが後ろからうさぎを抱き締める
「アロンとマナもお母様に会いたがっていたよ」
うさぎは抱き締めているデマンドの手を握る
「……ごめんなさい……」
「よい。もうわたしから離れないでくれ」
うさぎは振り向いてデマンドの顔を見る
ゆっくり2人の唇が重なる



うさぎの部屋
デマンドと一緒にうさぎの部屋に帰ってきた
うさぎの部屋に乳母がいた
「姫様、お帰りなさいませ」
うさぎに一礼する


「疲れただろう? 夕食までゆっくり休むといい」
そう言い部屋から出ていくデマンド

扉が閉まると、うさぎはベッドの隅に腰を降ろした

「……姫様……いけません。 デマンド様のお側を離れる事は……!」
乳母がうさぎに注意する

「…………わかってる……ごめんなさい……」
ドサッ
うさぎがベッドに倒れ込んだ
「姫様!?」
うさぎはとても苦しそうだ
「姫様!?」




玉座の間
重臣たちがデマンドの前にひれ伏して何かを話している。

銀髪の王子は気だるそうに腕杖を付いて話しを聞いている

急に誰かの足音が響いてきた
何かとても慌てている
「デマンド様! 大変です!」
気だるそうに顔をあげて
「ボヌール…………何事だ?」
「大変です! プリンセスがお倒れになりましたっ!」
「何っ!?」
デマンドは慌ててその場を後にする


デマンドが急ぎ足で城の廊下を歩く
その後ろを付いて歩くボヌール
「セレニティの容態は?」
「高熱を出されてお倒れになりました。今も意識不明です。」
……っ、セレニティ、まだ連れ戻すのは早かったのか?

うさぎの部屋にたどり着いた
数人の医者が彼女を囲んでいる

「プリンス!」
「デマンド様!」
医者たちがデマンドに頭を下げる
「容態は?」
「わかりません。原因不明の高熱です」
「…………っっ、治せるのか?」
「原因不明では…………色々と試してはみますが……」

「何としても治すのだ!」
医者たちがデマンドの気迫に圧倒され
「っっ!はい、かしこまりました!」
うさぎの顔を見る
とても苦しそうだ
うさぎの手を強く握り
「セレニティ」



〜数時間後〜
まだうさぎの熱はまったく下がらない
「セレニティ」
デマンドは付きっきりでうさぎの手を握っていた


「デマンド様……今日の夕食はいかがなさいますか……?」
そうか…………セレニティの退院祝いを……

「セーラー戦士たちを迎えに行くのだ……」
きっと彼女が元気なら、奴らに会いたいだろう
まだ夕食まで時間はある
「かしこまりました」
ボヌールが一礼して部屋を出ていく
「セレニティ」

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