PiPi's World 投稿小説

月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 49
 51
の最後へ

月野うさぎとプリンスデマンド 51

デマンドがうさぎの頭を撫でる
「わかったよ」
うさぎは一安心した
デマンドがうさぎのそばを離れていく…………

「すまぬが、セレニティの美容師の交代を頼む」
「あっ、はい、かしこまりました、デマンド様」

うさぎの後ろへ他の美容師が来た
「担当、変わらせて頂きますね」
「あ、はい……」

鏡越しに美容師Aが下がろうとするのが見えた

「あっ、Aさん、ごめんなさい……あたしのせいで……」
美容師Aは何も言わず、一礼し去っていった


「Aさんに申し訳ないことしちゃったな…………」
「大丈夫ですよ、プリセス。ですが、わたくしも驚きました。デマンド様にとても大切にされているのですね」
うさぎの髪の毛を切りながら会話が続く
「えっ?」

「あんな冷静なデマンド様でも嫉妬をなさるのですね」

「え?嫉妬?」

「さようです。プリセスのカットは女性で、など申されたり、嫉妬なさってるのですよ」

嫉妬?
デマンドが?
じゃあ、、まもちゃんをあたしから離そうとするのは……!
「………………本当に嫉妬かしら?」
デマンドはほとんど感情を出さない
何を考えているのかわからない

美容師がクスクスと笑いながら
「間違いないと思いますよ。私のセレニティ、とおっしゃっていたでしょう? おっと、、これはデマンド様には秘密にしておいて下さいね。わたくしがお叱りを受けちゃいますっっ」

「ふふっ、わかったわ」
何でもない会話に癒された
お城に着て、誰かとの会話で笑ったことなんてなかった

デマンドがうさぎの様子を遠目で眺めていた
一瞬だが、セレニティが笑っていた…………
彼女もわかっていると思うが、城に戻れば完全に私のものだ
城で……私の元でアロンとマナを育て、永遠に私の元に居るのだ
今回は許したが、二度と私から離れる事も、城から出る事も許さない

セレニティ、何が不満なのだ
私の元で何一つ不自由のない生活を送っているというのに…………



………………夢のような生活か……
確かに、プリンセスとしてお城で暮らしてるなんて、おとぎ話みたいな話よね。
愛する人が王子様、旦那様なら、あたしも幸せに暮らせていたのかもしれない。

政略結婚なら…………何かを守るために我慢して暮らしていたのかもしれない……

あたしは此処に連れて来られて、みんなの無事と引換に此処で暮らせと、妊娠させられて、仕方なく暮らしてるだけだもの
アロンとマナがいなければ…………結婚なんてしなかった
ううん、結婚なんてしたくなかった

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す