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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 50

「あの…」
「はい。どうなさいましたか?」
「ごめんなさい。あと10p…きれいに切ってくれますか?それからシャンプーをお願いします」
「はい、かしこまりました」
美容師Aは手際よく、再びうさぎの後ろ髪を切り始めた。

「(大体これくらいの長さだったかな…。まあ、いっか)」
美容師Aはうさぎの後ろ髪を切りそろえた。

「それではシャンプー台に移動します」
「はい」
うさぎと美容師Aはシャンプー台に移動した。

「デマンド様、紅茶が入りました」
美容師Bはデマンドに紅茶を出した。

「ありがとう」
デマンドは紅茶を冷ましながら一口飲んだ。

「幸せそうですね。プリンス・デマンド…」
デマンドは再び誰かの声を耳にし、紅茶が入ったカップを置いた。
(また…あの声だ…。私の名前を知っている…?)

「デマンド様?大丈夫ですか?」
「あ、ああ。大丈夫だ。それより、私がセレニティのために発注したシャンプーとコンディショナーは使うように言ってあるのか?」
「はい、今ちょうど使っているようです」
デマンドはシャンプーされているうさぎを見た。

その頃、うさぎは美容師Aに丁寧にシャンプーをされていた。

「ねぇ…。今使っているシャンプーって、新しいの?前にシャンプーされた時の物と違う感じがするの」
「はい、デマンド様が入院されていたセレニティのために発注なさったヘアサロン専用の特別なシャンプーです。シャンプー後のコンディショナーも同じく特別な物を使用いたしますよ」
「そう…なの…」
うさぎは顔にのせられているタオルの下から涙を流した。

「セ、セレニティ!どうかなさったのですか!?」
美容師Aは思わず手を止めた。

「ううん、いいの」
「……シャンプー、流しますね」
美容師Aはシャンプーを流し始めた。
……デマンド、あたしを本当に大切にしてくれてる…………
でもお城に戻ったら……また……!

「終わりましたよ。スタイリングチェアーへ」
「あ、……はい……」

「長さは前と同じでよろしいでしょうか?」
「はい、……お願いします…………」

美容師Aが手際よくうさぎの髪の毛を束ねてクリップで留め、髪を切り出した

「セレニティ、お城での生活はどうですか?
あんな素敵な旦那様がいらっしゃって、沢山の召使に囲まれて、女の子の夢のような生活でしょう!?」
美容師Aが明るく言った

「えっ、お城では…………」
ドキっとした
お城では全て周りの人がやってくれる

普通に夢見た、ご飯を作って旦那様が仕事から帰ってるのを待っているごく普通の結婚生活ではない

「そうねっ、自分では何もしなくても、、みんながやってくれてるわねっ」

「羨ましい! いつもキレイなドレスを着て、豪華な食事をなさって、欲しいものも何でも手に入るんでしょう?
本当に夢のような生活ですね!」
美容師Aが本当に羨ましそうに明るく言った

…………夢のような生活?
そうね、他の人からすれば、夢のような生活かもしれない……
普通に夢見た、ご飯を作って、旦那様が仕事から帰ってるのを待っているごく普通の結婚生活ではない……

…………普通の幸せは……あたしには手に入らないっ……
うさぎは瞳に涙を溜めた

「セレニティ!」
デマンドがうさぎの元へ慌てて駆け寄ってきた
「どうした? 何かされたのか?」
うさぎが涙したのを観ていたらしい

「貴様、私のセレニティに何をした!?」
デマンドが美容師Aを睨み付けた
「王族に傷1つ付ければどうなるかわかっているだろうな?」

「いぇ、わたくしは……」
美容師Aがデマンドの気迫に脅えていた

「っっ、デマンド! 違うのっ! あたしがただ…………
お願いっ、怒らないでっ」
うさぎデマンドの服の袖をきつく握り締めて懇願した

「…………セレニティ……」

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