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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 49

「まったく…。セレニティは退院だというのにそそっかしいな」
「ふふっ、あれがプリンセスの本当の姿なのかもしれないですよ」
「セレニティの…本当の姿…?」
「はい。ここに入院してからプリンセスは城にいる時よりも活き活きしているような気がします」
「ああ…。実は初めて居住区に来た時から、私もそう思っていた…」
「今日はプリンセスと…たくさん話をしてください」
「そうだな…」

うさぎは病室のドアを開けた。
「お、お待たせ…」
「セレニティ…」

うさぎは着替えを済ませ、以前のお団子頭に戻っていた。

「髪…少し長いな…」
「うん…。だけど、床や地面につかないくらいだからお城まではなんとか大丈夫そう…」
「そうか…」
「荷物…。お持ちしますね」
ボヌールは病室に入り、大き目のバッグを取りに行った。
「デマンド」
「どうしたんだ?」
「髪の毛を切りそろえてもらったら…。アロンとマナに会いたい」
「わかった。一緒に会いに行こう」
「うん…」
ボヌールはうさぎのバッグを持って来た。

「さて、行きましょうか」
「はい」
デマンド達はエレベーターで1階に降りて行った。

「セレニティは…城に来る前はこのような服を着ていたのか?」
「えっ、うん。わりとそんな感じの服が多いかな」
「そうか…」
「もうすぐ着きますよ」
エレベーターは1階に着き、デマンド達は降りた。

「月野さん。退院おめでとうございます」
リアンと内科医、精神科医達が待っていた。

「リアン先生…。みなさん、ありがとうございました」
うさぎは礼を言った。

「そろそろ行こう」
「うん」
デマンドとうさぎは先に行った。

「見送りはここで大丈夫です。お世話になりました」
「いいえ、お気を付けて」
内科医達は頭を下げた。
「ああ、待ってください!」
ボヌールがバッグを運んでいる間、デマンド達は外に出た。

「セレニティ…。先にヘアサロンに行こう」
「えっ」
デマンドとうさぎはヘアサロンにテレポートした。

「行ってしまいましたか…」
ボヌールはデマンドとうさぎがテレポートをするのを見た。

「さて、お城に戻りますか」
ボヌールはうさぎのバッグを持って車に向かった。

その頃、デマンドとうさぎはヘアサロンに到着していた。

「プリンセス。ご退院おめでとうございます」
男性美容師と女性美容師AとBが声をそろえて言った。

「あ、ありがとうございます…」
「以前ここで髪を切ったはずですが、もう伸びてしまったのですか?」
美容師Aはうさぎの髪の毛を見て驚いた。
「今朝起きたら、足の下まで髪の毛が伸びてしまったそうだ」
「そうでしたか…。セレニティ、スタイリングチェアにお座りください」
「ありがとう」
うさぎはスタイリングチェアに座った。

「(私のセレニティを呼び捨て!?)」
デマンドはうさぎの隣のスタイリングチェアに座り、うさぎを見つめていた。

「このままの長さだと髪の毛を解いた時に床についてしまうと思うので、シャンプーする前に10pほどカットしますね」
「はい…」
美容師Aはうさぎの肩にタオルとカットクロスを被せた。

「髪、ほどきますね」
うさぎのお団子頭が解かれ、さらさらの髪が広がった。

「本当にきれいな髪の毛ですね」
「ありがとう」
美容師Aはうさぎの後ろ髪を櫛で梳かした。
「確かに床に髪の毛がついてしまっていますね。このまま10pほど切りますね」
「はい、お願いします」
美容師Aは手際よく、うさぎの後ろ髪を切り始めた。

「はぁ…」
デマンドは立ち上がって、うさぎの所に行った。

「おい。さっきセレニティのことを呼び捨てにしていたが、いいのか?」
デマンドは小声でうさぎに話しかけた。

「うん、いいの」
「なぜだ?お前はプリンセスだ。無礼なことを言われたら、私のように言い返しても構わないんだ」
「…あたしはデマンド以外の人に呼び捨てされるの、慣れてるわよ」
「セレニティ…」
デマンドは隣のスタイリングチェアに戻り、座った。

「とりあえず10pほど切りましたので、シャンプーが終わったらまた10センチほど切りそろえていきますね」
「はい」
美容師Aはうさぎの後ろ髪を切り終えた。

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