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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 47

「月野さん。お友達に会えてよかったですね」
「はい」
「あとはお願いします」
クオーレは病室のドアを開け、入れ違いでリアンは病室を出た。

「失礼します」
クオーレとゲミュートが病室に入って来た。

「本日、旦那様とお話させていただきました」
クオーレは病室のドアを閉めた。

「それで…夫は?」
「小さい頃にお父様とお母様を亡くして以来、早く結婚をして家族を作りたかったことと月野さんのご友人をお城に招くと自分から離れてしまうという不安があるとおっしゃっておりました。それと月野さんがいなかったことに寂しさを感じておられました」
「そうですか…」
うさぎの顔が少し曇った。
「月野さん。明日退院したら旦那様とたくさんお話するのが一番だと思います」
「はい。ゲミュート先生、クオーレ先生、ありがとうございます」
「いいえ」
うさぎのお腹が鳴った。

「あ、ごめんなさい…」
「いいえ、気になさらないでください。今ちょうど配膳車が来たようですね」
ゲミュートが配膳車の音に気付いた。

「クオーレ先生、夕食の時間なのでそろそろ行きましょうか」
「そうですね。月野さん、本当にお疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
「ありがとうございました」
クオーレとゲミュートは病室を出た。

その頃、デマンド達は食堂で夕食を取っていた。

《明日、セレニティの退院祝いとしてクレープの材料を仕入れて作ってはくれないか?》
《はい、かしこまりました》
《それと…。私は会いたいわけではないが、セーラー戦士達を夕食に招待したい。久々にセレニティの笑顔を見たい》

デマンドは1時間前の会話を思い出していた。
「兄さん、明日はお姉さんの退院祝いにセーラー戦士達を招待したとボヌールから聞きました」
「ああ。たまにはいいだろう」
デマンドは少し照れながら言った。

(変わったね、兄さん…)
その頃、うさぎは夕食を終えていた。

(デマンド…。小さい頃に両親を亡くしていたのは聞いていたけど、それが原因で早く結婚をして子供を作りたかったなんて全然知らなかった…)

デマンドがテレポートしてやって来た。
「セレニティ…」
「デマンド!」

うさぎはデマンドに駆け寄った。
「セレニティ…?」
「ゲミュート先生から聞いたよ。あたしがいない間…、ずっと寂しい思いをさせてたんだね…。ごめんなさい」
「私こそ…。お前が離れてしまうのが怖くてセーラー戦士達を城に入れたくなかった…。すまない」

デマンドはうさぎを抱きしめた。
「あっ…、デマンド。明日の…あたしの退院祝いにあたしの仲間達を招待してくれてありがとう」
「たまにはいいだろう。久しぶりに…」
「あーっ!もうすぐ入浴時間が終わっちゃう〜!!」
「え?」
「デマンド、ごめん!今からお風呂入って来るね」
「ああ…」
うさぎは慌てて入浴準備を始めた。
「明日…。ボヌールの車で迎えに行く」
「は〜い、お願いしまーす。じゃあ、おやすみなさい!」
うさぎは慌てて病室を出た。

「ふぅ…」
デマンドは自分の気持ちを言えず、腑に落ちなかった。

「まあ、こんなもんか」
デマンドはテレポートして城の寝室に戻った。

「兄さん、お風呂空きましたよ」
サフィールは寝室にいた。

「ああ、いたのか」
デマンドは入浴の準備を始めた。

「城に来る前のセレニティってどんな感じだったんだろう…?」
「兄さん…」
「風呂に入って来る」
デマンドは寝室を出た。

その頃、うさぎは病室に戻って来た。

「ふ〜…。お風呂、間に合ってよかった〜…」
うさぎはベッドに入った。

(明日…。またみんなに会えるんだ…!)

うさぎは眠りについた。

その頃、デマンドは寝室に戻っていた。

「今夜は満月か…」
デマンドは窓から満月を見つめた。

(朝から曇っていたが、今夜は満月がきれいだ…。)

デマンドは眠りについた。
その頃、眠っていたうさぎは目を覚ました。

(ん〜…、喉渇いた…)

うさぎは起き上がり、窓からの景色を見たら満月を見つけた。
「あ…。今夜は満月かぁ…。すごくきれい…」

うさぎは洗面所で水を出し、コップに入れて飲んだ。
「本当にきれい…。みんなもこの満月を見てるかな…」

うさぎはコップをすすぎ、ベッドに入った。
「おやすみなさーい…」

うさぎは再びベッドに入り、眠りについた。

やがて朝になり、うさぎは病室で目を覚ました。

「ん〜…」
うさぎは起き上がった。

「ふあ〜あ…。あれ…?」
うさぎはあくびをしたと同時に髪の毛が足の下まで長くなっていることに気が付いた。

「え…?どうして…」
うさぎは慌てて布団を被った。

《こういうのって、何かの前兆かしら…?》
うさぎは亜美が言っていたことを思い出した。

(これから…。何かが起きるの…?)

リアンは病室のドアをノックした。
「はい…」

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