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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 44

その頃、城の食堂ではデマンド達が朝食を取っていた。

「デマンド様。本日の13時にカウンセリングがありますので、お忘れなく」
「ああ、わかっている」
デマンドは謎の声の正体が気になっていたせいか、食事が進まなかった。

「兄さん、落ち着いてカウンセリングを受けてくださいね」
「あ、ああ。そうだな」

その頃、うさぎは食事を終えた所だった。

「ご馳走様でした」
うさぎは病室を出て、食事を済ませたトレーを配膳車に戻した。

(美奈子ちゃんには昨日会ったけど、亜美ちゃんとレイちゃんとまこちゃんは元気かな…?会って、何を話せばいいのかな…)

うさぎは病室に入った。

その頃、城でボヌールは美奈子に電話をかけた。
「もしもし、愛野です」
「ああ、もしもし。プリンス・デマンドの執事のボヌールです」
「あっ。はい、美奈子です。あの…。今日、友達とうさぎちゃんのお見舞いに行く予定なんです。私や友達の都合のことでなかなか連絡ができなくてごめんなさい」
「いいえ、構いませんよ。今日は雲行きが怪しいのでお迎えに上がろうと思っておりました」
「えっ、いいんですか?」
「はい」
「ありがとうございます!私の家の前に来たら、火川神社で友達が3人待っているのでそこにも寄っていただけないでしょうか?」
「もちろんでございます。少し早いですが、今から美奈子さんの家にお迎えに上がってもよろしいでしょうか?」
「はい、よろしくお願いします」
「それではお迎えに参ります。失礼いたします」
ボヌールは電話を切った。
「これからプリンセスのご友人達を迎えに行き、大学病院まで送って来ますので後はよろしくお願いいたします」
「わかりました」
ボヌールは乳母に城のことを任せて出かけて行った。

その頃、うさぎは病室の鏡を見ていた。

(みんなに会って…。ちゃんと笑えるかな…?)

うさぎは笑顔の練習をしていたが、久しぶりに顔の筋肉を動かしたことで少し疲れてしまった。
「はぁ…。疲れた〜…。ちょっと休もう…」

その頃、ボヌールは美奈子の家の前に到着した。

美奈子は玄関の前で待っていた。
「あっ、ボヌールさんだわ!」

ボヌールは車のドアを開けた。
「あの…。美奈子さんでございますか?」
「はい、そうです。よろしくお願いします」
「では、車に乗ってください」
「はい」
ボヌールは車のドアを開けた。

「ありがとうございます。失礼します」
ボヌールと美奈子は車に乗ってドアを閉め、シートベルトを締めた。

「それでは出発しますよ」
車は空の上ほどまで浮かんだ。

「えっ、浮くんですか!?」
美奈子は浮かんだ車に驚いた。

「では、発車しますよ」
美奈子を乗せた車が発車した。
「プリンセスもこの車に初めて乗った時は驚いておられましたよ。そういえば、プリンセスと美奈子さんってどこか似ていらっしゃいますね」
「そ、そうですか?(あたしとうさぎちゃんは同レベルってことね…)」

美奈子は火川神社を見つけた。
「あっ、あれが火川神社です」
「了解しました!」

その頃、火川神社にはレイと亜美とまことが美奈子を待っていた。

「美奈子ちゃん、遅いわね」
「うさぎみたいに寝坊してるんじゃないわよね」
「いやいや、まさか。…ん?」
美奈子を乗せた車が境内の前に降り立った。

「あっ、美奈子ちゃんが乗っているわ!」
「本当だわ!」
「すごい車だね…」
レイ達は車の前に近づいたとともに美奈子とボヌールは車のドアを開けて降りた。
「みんな!お待たせ!」
レイ達は空から降りて来た車を見て驚いていた。

「これって、UFOじゃないんだよね?」
「いいえ、れっきとした空飛ぶ車でございます。初めまして、私は城の執事を務めておりますボヌールと申します」
ボヌールはレイ達に会釈をした。

「皆様は美奈子さんと同じセーラー戦士でございますよね?」
「はい、セーラーマーキュリーこと水野亜美です」
「あたしはここの神社に住んでいるセーラーマーズこと火野レイです」
「あたしはセーラージュピターこと木野まことです」
美奈子以外の3人はボヌールに自己紹介をした。

「あの…。このような時に言うのは申し訳ないと思うのですが、言わせてださい」
「どうしたんですか?」
美奈子が聞いた。

「プリンセス…いいえ。うさぎさんがあの城に住むことになり、デマンド様によって妊娠・出産までさせてしまったことを本当に申し訳なく思っております!!…すべては執事である私の責任でございます…」
ボヌールは頭を下げた。

「あっ…。いいえ、あたしの力が足りなかっただけです…」
美奈子はうさぎを守り切れなかったことを今でも悔やんでいた。

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