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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 30

「いや……、良いよ」
意外だった。セレニティが私と出掛けたいとは……

「ホント!? わ〜い、楽しみ〜♪」
どうやら裏はなさそうだ。とデマンドは一安心する


「そういえば初めてだね!みんなでお出掛けするの! 何着ていこうかな〜?ドレスだと動きづらいし……」
うさぎは本当に楽しみにしているらしく、上機嫌だった

……………念のため護衛を付けておくか……




たまには、こうしてセレニティと過ごすのも悪くない。本音をいえば、常に彼女と離れたくはないが……



コンコン
ドアをノックする音が聞こえてきた
「失礼致します」
大きな揺りかごを持って、乳母さんが入ってきた
デマンドに一礼し
「デマンド様、姫様、アロン様は無事にご回復なさいました」
揺りかごの中でスヤスヤと眠るアロンの姿を確認する
「ご苦労だった」
デマンドが労いの言葉をかける


『ご苦労だった』!?
「………デマンド…何よっ、その偉そうな言い方は〜!」
うさぎは腰に手を当てて怒鳴りつけた

ブラックムーンの長、この星の最高位の彼を頭ごなしに怒るうさぎを見て、『この方、ただ者ではない』と乳母は本気で思った

説教が終わったのか、うさぎは振り向いて
「ごめんね、ありがとう。大変だったでしょう」
乳母に心からのお礼を言う
「あ、いえ、わたくしは………」
これが、つい今し方、デマンド様を頭ごなしに怒っていた方!?
見てはいけないものを拝見してしまったのかしら……?


はっ! 感心している場合では……!
「姫様っ!デマンド様にそのような口の効き方はっ!」
「ほぇ?」
あっけにとられるうさぎ

「構わぬ」
その低く囁くような声が割って入る
「彼女は私の妻だ、今のままで構わん」
チラッと膝の上で抱き締めているうさぎの顔を覗き込み
「さすがに公の場では直してもらうがな」



「…………」
デマンドの膝の上に座るうさぎの姿に違和感を覚える
いくら後ろからデマンド様に抱き締められているとはいえ………


「あ〜!」
マナがデマンドの姿を見付けて声をあげ、笑顔で両手を広げている

デマンドがそのマナの様子を見て、うさぎをベッドに座らせてマナに近付く
「マナ」
軽々とマナを抱き上げた
マナはとても嬉しそうな笑顔で喜んでいる

「マナ?」
あたしの……見たことないようなマナの笑顔
「マナ様はお父様っ子ですものね」
乳母さんが微笑みながらそう言った


パパっ子?
あたし……そんなの知らない…

「姫様、どうかなさったのですか? いつもなら……」
いつもなら、飛んでアロンとマナに近付いていくものを


言えないっ!
デマンドとヤリすぎて立てないなんてっ

「彼女は身体の具合が優れぬそうだ」
マナを抱いたデマンドがそうフォローをした


「まぁ! すぐにお医者さまをお呼びします!」
乳母が慌ててお医者さんを呼びに行こうとする
「構わぬ」
落ち着いた低い声が静止する


「原因はわかっている。 今日は私がずっと彼女の傍にいよう」

「ありがとう。お願いがあるんだけど、いい?」
「どうした?言ってくれ」

「髪を…切りたいの」
「急にどうしたんだ?長くて、きれいな髪の毛じゃないか」

ダークキングダムと戦っていた頃にタキシード仮面こと地場衛がうさぎのことを『お団子頭』と言っていたことがあった。
うさぎはカリコ床山という美容院が載っている雑誌を見ながら、衛の言葉を思い出していたところに美奈子が『気分転換に髪型でも変えてみたら?』と言った。
美奈子はうさぎのトレードマークであるお団子頭を解いて髪をとかしながらボブ、ソバージュ、ロングストレートといったヘアースタイルを提案し、カリコ床山に行くことにした。
しかしカリコ床山は妖魔の手に落ちていてうさぎは美奈子を助けるためにセーラームーンに変身し、戦うことを決意したのだ。

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