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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 23

デマンドは、うさぎが自分との結婚式を望んでいないのを分かっていた

もう一度 セレニティをあの男の前で…!
やっと手に入れた私の妻だ
絶対に手離すものか!!

そのためなら、おまえが望まない結婚式でさえ利用してやる

「…セレニティ…」


結婚式…… 拒んだ所で聞き入れてもらえるはずがない
子どももいて……事実上…妻なのよね……


「……セレニティ…」
なにを考えている? だが、おまえはわたしのもの

力強くでも結婚式を執り行う

誰にも渡さない……わたしだけのモノだ
そう思い知らせ、セレニティをこの城に……
わたしの元に留めおく


…………子も産ませ、1年もこの城で暮らしているのに、セレニティが私の元を去っていきそうな不安がずっと消えない
この女はわたしのもの……


次こそセレニティに完全にあの男を忘れさせる

おまえが頼るべき相手は……このわたしだ






『愛してる』
さっきそう言ってくれた
アロンとマナのためにも…………気持ちの区切りを付けたほうがいいのかもしれない

『絶対に離さない』
そう言ってるんだから、悪いようにはしないわよね

「…………………わかったわ…  あたしは貴方の妻だものね」

「!!」
意外だった
彼女がわたしとの結婚式を受け入れるとは………

しばらくここで暮らしていてわかったことがある。
彼の愛情に偽りはない
彼を愛してはいないけどアロンとマナのためにはそのほうがいいのかもしれない

………どうせ帰る場所なんてないんだから……

彼の瞳を見つめて
「デマンド、約束して。今後セーラー戦士たちと地球に手を出さないで」
彼の目的はあたしのはず
あたしを完全に手に入れたら満足してくれるの?


ふっ………
セーラー戦士なぞどうでも良いが………
「おまえが何があってもずっと私の元に居ると誓うのならば」
「………!」
やっぱり……! でももう覚悟は出来てる

「…………約束するわ…。ずっと貴方の傍にいる…」

………まもちゃん……  これでもう二度と会えないね……
お願いまもちゃんは幸せになってね
あたしは………



「セレニティ……おいで」
ゆっくりと彼の傍へ近づいた
「セレニティ…!」
デマンドが強くうさぎの体を抱き締め、
うさぎの唇にそっと口づけた
……………いいんだよね、これで……


「地球に建設中の城が間もなく出来あがる。城が出来次第、我が一族を地球に移住させる。おまえも私と一緒に来るのだ」
うさぎは耳を疑った
地球に移住? お城?

「……どういうこと!?」
デマンドが軽く微笑み、宥めるようにうさぎの頬を優しく撫でる
「ああ、おまえには何も話してなかったな。30世紀の地球に総攻撃を行った。クリスタル・パレスは落城し、地球は我らブラックムーンのものとなったのだ」
「!!」
そんな……! あたし、何も聞いてない!
あたしの知らない間に……そんなこと……!
「うそ……よっ」

デマンドがうさぎの体を抱き締め、愛おしげにうさぎを見つめた

「嘘かどうかは私と共に地球で暮らせば良い」
「………! っ……いつ? いつ総攻撃をっ!」
信じたくないっ 地球が…クリスタル・パレスが……!

「おまえが此処へ来た翌日だよ」
「!!」

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