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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 22

デマンドのご子息……
本当にデマンドの子供を産んでしまった


もう確実にまもちゃんの元へ戻れないんだ

だったら、あんな夢っ見たくなかったよ…!



「………どうして、あなたはこの部屋にいるの?
アロンは?」

「アロン様はお医者様と看護師がつき着っきりで看病しております。
わたくしはデマンド様から貴女様のお世話もするように仰せつかっております」


……デマンド……
本当にあたしを離すつもりはないのね…っ!

アロンが熱を出しただけでこの扱いなら、あたしはもっと特別扱いなの…?

「…ま……もちゃ…ん」
ふと、その名前がもれた

「! 姫様、ご不安なのですね。大丈夫ですよ。アロン様はすぐに良くなります」

「…不安……?」
「はい、誰だって子供を産んだら、ちゃんと育てられるか不安になります。そういう時には昔の事を思い出します」

「……………」

昔の事?
たった1年で生活の全てが変わってしまった……

「姫様の場合、そう簡単にご家族ともお会いになれません…デマンド様のお母上様もそうでした。」
デマンドのお母さん?

「……どうして、家族に会えないの…?」

「身内でも面会許可が中々降りないのです。デマンド様のお母上様もお越し入れなさってから、3回しかご両親にお会いになられていません」

「3回?」

「はい。デマンド様をご懐妊なさって一度、お産みなられて一度、そしてお亡くなりになられる前に一度」

「!!……そんな…」

デマンドがセーラー戦士に…みんなに会わせたくないのは知ってる


「王族にお越し入れするとは、そういう事でございます。一生をかけて、命を掛けてお慕い申し上げ、主に使える……
姫様も早くデマンド様に全てをお捧げして下さいませ」

 !! そんな…

「もう……この城から出れないの…?」
「はい。外出されるのもデマンド様の許可が必要でございます。アロン様もマナ様も」

…うそ…

「姫様に面会されるのもデマンド様の許可が必要です。姫様のこのお部屋に立ち入りが許されているのは極一部の者だけ……」

 !!! 確かに…
この城に来てから、デマンド以外の人にはあまり会ってない……


「どうして…そこまでするの…?」

「デマンド様がブラックムーン一族の長……王族だからでございます」

そう言えばブラックムーンの長って名乗ってたわね
デマンドの正式名って確かプリンス・デマンドだっけ?
ん?プリンス……王子…

「えぇぇ〜!?」
思わず声をあらげてしまう

「ひっ、姫様、どうなさいましたか…?」
乳母が恐る恐る訪ねてきた
「デマンドって王子様だったの!?」

がくぅ
「ひ…姫様…ご存知なかったのですか?」

「あたしを強引に手にいれた……ただの変態かと」
「ひっ、姫様…」


王子様……そう言われてみれば、そんな感じはするかも…!
気品?みたいな物はあるし、顔だけはカッコいいわよね



お金持ちだろうとは思ってたけど、まさか王子様だったとは……


「じゃあ、このお城は本当にブラックムーンの? 」

「はい。このお部屋は城の中央部、王族がお住まいになる場所でございます」


『この城を自由に使うといい。ここがおまえの永遠の安息の地となるのだ』
初めてデマンドに捕らわれた時に そう言ってた

城の中央部なら…確かにそう簡単に逃げ出せないわよね


「姫様……本当にご存知なかったのですか…?」
「ええ」 キッパリ!

「…………………」
デマンド様……今まで さぞご苦労を……
と乳母が思っていたのは容易く想像出来る。


キィィィ…
部屋の扉が開いた

「デマンド!」

うさぎの傍へ歩いてくる

「デマンド…アロンが…」
「あぁ、報告は受けている」
…報告…


「セレニティ……そんなにアロンが心配か?」
「…ええ」

デマンドがうさぎを抱き締める

「大丈夫だ。すぐに良くなる」
「…………うん」



「おまえはアロンが嫌いかと思っていた」
「! そんなこと…
だって、あたしの……」

アロンの銀髪にはまだ少しドキッとするけど

「自分の子供が可愛くないはずないわ」
デマンドが微笑む

「そうか…」


うさぎの体はデマンドの腕の中

…………何をするのも、この人の許可がいる…
外に出るのも…

彼の機嫌を損ねないように気を付けなくちゃ!


「……デマンド…あたし…ううん、何でもない」
「どうした? 言ってみろ」




「……………………ウエディングドレスを着てみたい…」
いつも白いドレスを着ているけど、あれは特別…
さっきの夢みたいに、ウエディングドレスを着れば、まもちゃんの事を諦められるかもしれない…

「………そういえば結婚式がまだだったな」
 !!結婚式!? この人と?

「よし!すぐに準備をしよう」
「……え? いゃ…あの…」
デマンドが廊下に出ていった

 えぇ!? ウエディングドレスを着てみたいとは言ったけど、結婚式までは……っ


デマンドが戻ってきた

「式の準備を命じてきた。満足か?」
デマンドが微笑んで、うさぎを抱き締める

満足じゃないわよっ! あたしはただウエディングドレスを着たいだけなのよっ!!


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