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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 15

「うさぎちゃんは産むつもりなのかしら…?」
いくら敵との間に出来た子供でもシルバーミレニアムの血を受け継ぐ存在なら『おろせ』とはいえない


美奈子は自分を呪った。……なんであの時にっ、あの男からうさぎちゃんを奪い返さなかったのよ!! 命をかけて奪い返していれば こんな事には…っ!!

何かドサッと音がした
「タキシード仮面さまっ!?」
「……本当なのか…!? うさこが…っ!」

悪夢がよみがえる
『…中で出して……』
パンパンと打ち付ける肉の音。グチュグチュと聞こえてくる音  他の男に抱かれている自分が最も愛した女性
そして、あの男が見せつけた 結合部
うさぎの秘部に深々と突き刺さる男根
それを加えて悦ぶ彼女の姿
そして彼女の中に…っ


「…うさ……」
どうするのが最善なんだ? このまま彼女を奴の傍に居させるのが一番なのか? 怖い思いをしてないだろうか?
不安定な女の子だから、俺が守ってやりたかったが、あの男がそう簡単に合わせてくれる筈ない

衛は己の無力さを呪った




「…………」
うさぎはデマンドと一緒のベッドで一夜を過ごしている。
うさぎはデマンドの寝顔を眺めていた


……改めてじっくり顔を眺めると、キレイな顔立ちしてるわよね。
もっと違う出会い方をしていれば、あたしはこの人に夢中になってたのかしら?

「…ん」
デマンドが目を覚ました。うさぎはお腹が大きくなっているので、体を動かすのも一苦労で 思うように体が動かない

「セレニティ、どうした?」
「ううん、貴方の寝顔を眺めていただけっ」
うさぎは顔を真っ赤にして答えた

「眠れないのか?
とうとう明日が予定日だからな」
予定日…産む事に不安はある……
うさぎが何も言えないでいると、デマンドがうさぎをそっと抱き締め
「大丈夫だ、おまえは私が守ってやる」
「……うん、ありがと」


この子が産まれたら…この人はどうするんだろう? ちゃんと育ててくれるみたいだけど……
うさぎはデマンドの胸に顔を埋めた



「っ!!……お腹が…っ」
「セレニティ?」
急にお腹が痛くなってきた、よく見ると破水しだしていた

デマンドはすぐにサフィールを呼んだ




いつもは静かな城内が慌ただしくなっている。王族の後継者が産まれるかもしれないのだから、当然だろう

うさぎは慌ただしいのを肌で感じ取っていた
……産まれるのね… あたしの人生を狂わせた人の子が……


セレニティ…苦しいのか? もう少しで産まれる…もう暫くの我慢だ

デマンドはつきっきりで、うさぎの手を握っていた。



「兄さん…ちょっと」
デマンドはうさぎの傍を離れるのを躊躇った
「……いいよ、行ってきて…あたしは大丈夫だから……」
うさぎは力ない笑顔で彼を見送った



うさぎの部屋の外の廊下

「母子ともに危険な状態です。帝王切開の準備をします」
「なに? 彼女の体を傷つけるのは許さんぞ!!」

「なに!? 彼女の体を傷つけるのは許さんぞ!!」
「兄さん!! 意地を張ってる場合ですか!? 最善を尽くしますから…」
「…………」



話が終わるとデマンドはうさぎの傍へ戻った
「……デマンド…」
苦しい…あたし死ぬのかな…? それもいいかもしれない、まもちゃんに捨てられて…このまま生き続けて、この人に縛られるくらいなら……



…セレニティ… やっと手に入れた私の妻だ
絶対に離さん
誰にも渡さない

それでも彼女の体に傷をつけるのは……
「……くっ…」

「……はぁ…デマンドぉ」
「! セレニティっ 苦しいのか!?」
いつもは冷静な彼が感情を出してる…あたし…そんなに危ない状態なの?


枕元で何かがキラリと光る。銀水晶か、彼女の体が銀水晶に守られているなら頼む、彼女を守ってやってくれ……


その時、銀水晶が大きな光を放った




1週間後
「…ん…あたし…」
どれだけ眠っていたんだろう? 頭が痛い 意識がボヤけている 

しばらく時間が経った
「セレニティ!?」
銀の髪に白い服…あなたは…?
「デマンド…?」
彼がベッドに近付いてくる
「セレニティ、私がわかるんだな。無事で良かった」
デマンドは強くうさぎを抱き締め微笑んだ
「デマンド……あたし…?」
答える前に強く抱き締めているうさぎの唇を奪った
「……ん…んんっ」
「無事で良かった…本当に」
うさぎは何があったのか、まだよく思い出せない。体も妊娠前の、いつも通りの状態だった




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