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月野うさぎとプリンスデマンド
官能リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎとプリンスデマンド 14

「!! うさぎちゃん!そのお腹はっ!?」
「彼女は妊娠しているのだよ」


うさぎはデマンドに大切にされているように見えた。酷い目には合っていなかったようだ。けど妊娠って!? うさぎを取り戻して、ブラックムーンを倒そうと、何とか此処までやって来たのに…
「残念だったな。彼女はお前たちの元には戻らん」

デマンドは美奈子の考えを悟っていた。だからこそ うさぎに合わせたのだ

「……うさぎ…ちゃん、産むの?」
「……ええ」
「!!!! 何を考えているのよっ!敵の子をっっ」
「彼女はわたしの妻だ。夫婦が子を作るのは当然だろう?」


「っ!うさぎちゃん、本当なの…?その男と…」
「……ええ…」


「合えたのだから充分だろう?彼女は大事な時期だ。興奮したら体に負担が掛かる」
デマンドがそう言うと、ドロイドが現れ、美奈子を部屋から連れ出そうとする

「!離しなさいっ!!  うさぎちゃん! あたしは信じないわよ!!」
部屋から連れ出される寸前、美奈子はそう叫んだ



「……デマンド、何を考えているの?」
彼を睨み付けた
「というと?」
「独占欲の強いあなたが何の考えても無しに仲間に会わせる筈ないわ!」
「ふっ、よく分かっているな。そうだ、奴等がお前を取り戻すのを諦めさす為に面会させたのだ」
「! あたし…逃げたりなんてしないわ!」


「お前はな…だが、奴等はお前を取り戻すつもりだ。妊娠しているのを知れば諦めるだろう」
そういうこと…… あたしを…



「……デマンド…、お願いがあるの…」
「なんだ?」
「……………銀水晶を返して…」
また捕らわれてから、銀水晶は奪われたまま。デマンドがまたうさぎが逃げないよう、何の力も持たない銀水晶でさえ返さなかった


「……よかろう」
「!!本当にっ?」
「ああ」


デマンドがすんなり聞き入れた事に驚いた。
「じきに子供も産まれる。おまえさえいれば銀水晶などにようはない。後程返してやろう」
「……ありがと…」




「…………」
うさぎはベッドで寝ながら天井を見て考えごとをしていた

………銀水晶は返してくれると約束してくれた。彼はあたしを大切にしてくれてる。……本当にこれでいいの?
お腹を見ると、大きくなっている。立ち上がるのでさえ一苦労だ。


彼は子供をどうするつもりなんだろう?
あたしを手に入れるために利用したんじゃないの?

「……っ、…」
うさぎはまだデマンドを愛してはいない

デマンドに抱かれた時に、妊娠してしまっただけ……でも…もう帰る場所もない…

みんな……まもちゃん…   楽しかったあの頃には戻れない…学校帰りの日常を思い出していた


………みんな… うっすら涙が浮かんできた



「…どうした?」
「!! デマンド」

うさぎは指で涙を拭った
「…ちょっと…考えごとをしていたら…っ」
仲間の事を考えていたと、きっとバレてる…
独占欲が強い人だから、何をするかわからない


デマンドがベッドのそばへたどり着いた
「…まぁ良い、そなたにとっても初めての経験だからな。不安になって当たり前だろう」

その言葉に拍子抜けした
デマンドがうさぎの頭を撫でる
「セレニティ これを」

銀水晶!! よかった…
「…ありがと…」

そっと、うさぎとデマンドの唇が重なった


「……デマンド、今晩は一緒にいて? 」
この城は暗く冷たい
広い部屋にひとりは寂しすぎる
「わかった」




「「「妊娠!!?」」」
声をあらげたのは うさぎのかつての仲間たちだった
美奈子は放心状態で何とか仲間の所へ戻ってきた
「もう…お腹も凄く大きくなってて…」
「うさぎちゃん…っ」

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