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バイオハザード
官能リレー小説 - 二次創作

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バイオハザード 28

ハンターは後悔していた。獲物の匂いを感じ、地下通路に入ったところで『G』に出くわしてしまったのだ。
蠢く触手に絡めとられ、なす術もなく引寄せられる。
ハンターの足が『G』の体に触れると、肉塊が溶け出して足を包み込んだ。
ハンターは悲鳴をあげる。『G』の細胞が、ハンターの体を、生きたまま取り込んでいく。
死にたくない。
まだ獲物を充分に味わっていない…
ハンターは迫り来る死から逃れようともがく。しかし、肉塊は呆気なくハンターを飲み込み融解していった…



しばらくして、『G』に異変が起きた。
赤い肉塊がぶるぶると震え、緑の斑点が浮き出てくる。
Gウィルスによって生み出された『G』。
Tウィルスによって生み出されたハンター。
異質な二つが融合し、『G』は変異した。
外観は色が変わった事以外、変化はないが、中身が違った。
自らの遺伝子を残す事しか頭に無かった以前に比べ、激しい感情が湧き上がっていた。
女…いや、獲物だ…獲物が欲しい…
煮えたぎる欲望を抱え生まれ変わった醜い化物が、身の毛もよだつ雄叫びをあげた…

「もう…少し…で、とどきそぅ…とどいた!」
レジーナがジルの肩に乗り、貯水槽の縁に手を掛ける。ハンターが戻ってくる前に脱出しなければならない。貯水槽を飛び出し、ロープを探すレジーナ。

数分後、脱出に成功した二人は、全裸状態なのも気にせずに走っていた。
「これから、どうする?ジル。」

「とりあえず、安全な場所の確保と…武器の調達ね。」
ジルが言った時、二人の遥か先を、幼い少女が横切った。
「今の!子供だわ!」
「私が保護するわ!レジーナは武器の調達をお願い!」
そう言って、二人は別の方向へわかれた。
レジーナは横転しているパトカーから、銃を見つけ出した。
「無いよりマシね…」
頼り無い小型の銃を手に探索を続けていると、薄気味悪い唸り声が聞こえてきた。
何かがいる。
しかも、それはレジーナに近付いてくるようだ。しかし周囲には何もいない。
レジーナは銃を構えて、気配を探る。

しまった…レジーナはミスを犯した事に気付いた。彼女はマンホールの上に立っていたのだ。
次の瞬間、マンホールの蓋が跳ね上がり、レジーナは真上に吹き飛ばされた。
しかし、落下するよりも早くマンホールから伸びた無数の触手がレジーナを捕らえる。
触手に続いてマンホールから迫り出して来た物を見て、レジーナは悲鳴をあげる。
それは肉塊としか言い様が無かった。触手が無数に生えた肉塊…
いやらしく脈打つ肉塊は、レジーナの肢体に次々と触手を巻き付けていく。
「うああッ!ジルッ!助けっ…うぶ!」
叫ぶレジーナの口内に男性器の形状をした太い触手が、ねじ込まれる。
「んんぅッ!ん…」
噛みちぎろうとしたが、驚く程に硬く、文字通り歯が立たなかった。

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