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まぶらほ
官能リレー小説 - 二次創作

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まぶらほ 10

「はぁ・・はぁ・・」  
自慰を終えた凜の唇から、普段の彼女からは想像も出来ないほど甘い溜息が漏れる。 
「はぁ・・はぁ・・・わ・・私はいったい・・ま、また・・こんな不謹慎な事を・・・」  
絶頂によってようやく理性を取り戻した凜は、今し方の自分の余りにも破廉恥な行動に、羞恥を通り越して怒りさえ感じていた。  
「なんで・・式森・・なのだ・・あんな奴!好きなわけ・・好きなわけ・・ない・・のに・・・」  
だが、和樹の気弱な笑顔を思い浮かべた瞬間、凜の心臓の鼓動は跳ね上がり、彼女の顔のみならず全身が真っ赤に染まる。
「何故だ・・式森の事・・考えるたびに・・頭が熱くなって・・・」
冷静な第三者が見れば、これが「恋煩い」である事は一目瞭然だろう。
しかし、この年まで退魔士としての修行に明け暮れて来た神城凜にとって、言うまでも無く異性に恋をするなど初めての経験だったし、例え誰かに指摘されても頑固な少女は、決して彼女の言う「軟弱者」である和樹に恋をしているなど認めなかっただろう。
「あぁ・・駄目・・駄目だ・・このような事・・私はどうしてしまったんだ・・式森ぃ・・助けてくれ・・」
だが、にも関わらず凜は無意識の恋心故に、愛する少年に救いを求めるのであった。



翌日和樹は凜を学校の屋上へと呼び出した。
「で?・・・用とは何だ式森?私はお前と違って色々と忙しい。話が有るなら早く話せ」
そう和樹に対して言い放つ凜の言葉は何時ものように刺々しく、昨日の事がまるで白昼夢であったかのようだ。
だが、携帯電話の中に記録されたメモリーは、昨日の出来事が間違いなく現実に有った事だと和樹に告げていた。
(こ、怖がるな僕!・・・凜ちゃんが僕に好意を持っているのは昨日見た通りだし、イザと成れば昨日撮った写真っていう切り札も有る!・・・何より僕には夕菜と玖里子さんを堕とした実績が有る!だから多分凜ちゃんも堕とせるハズだ!・・・たぶん・・・)
最後の方は心の声にも関わらず語尾が掠れてしまう和樹だったが、それでもここで引く事は出来なかった。
(そうとも!僕は変わったんだ!もう、彼女たちに振り回される気弱な男じゃない!!逆に僕の方が凜ちゃん達を支配するんだ!!)
「じ・・・実はね。僕昨日こんな物を見ちゃったんだ・・・」
和樹はズボンから携帯電話を取り出すと、画面に凜がオナニーをしている映像を映し出した。
「ん?貴様何を・・そ!?それはっ!!」
凜は携帯電話の画面を見た瞬間、血の気が引いたように真っ青に成る。  
何れ神城家を継ぎ、退魔士と成る為育てられた凜は、常に隙を作らないように教育されており、くつろいでいる時もスグに対応出来るよう最後の一線では常に自分を保っている。
だが、この時凜は、余りの衝撃故に、和樹に出会ってから初めて完全に隙だらけの状態に成っていた。
(今だ!!)
和樹は心の中でそう叫ぶと、自分自身の淫らな姿を強制的に見せつけられ、呆然とする凜を抱き寄せ、彼女の唇を強引に奪った。
「・・・・・・・ん、・・んむぅッー!?」
突然の出来事に、抵抗する事すら忘れてただ硬直する凛の唇を、和樹は心ゆくまで存分に吸い続けた。

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