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まぶらほ
官能リレー小説 - 二次創作

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まぶらほ 11

(わ、私は今式森に接吻を・・・キスをされているのか!?)
和樹の口付の感触に、凜は瞳を大きく見開き、されるがままに成っている。
重ね合わせた唇からは、彼の唇の柔らかな感触が広がり、和樹の熱い唾液と吐息が彼女の口内へと滑り込む。
そして眼前には愛する少年のうっとりと酔いしれたような顔が在る。
「凜ちゃんの唇・・・すっごく柔らかくて気持ちイイよ・・・それに唾液もホンノリ甘くてトッテモ美味しい・・・んちゅ・・ちゅるっ・・んんっ・・・んちゅ・・どう?凜ちゃんも気持ちいい?んちゅ・・んんっ・・・んんっ・・ちゅ・・んんっ」
唇を重ねただけでは満足出来なくなったのか、和樹は凜の小柄な体を強く抱き締めると、自らの舌を口内へと割り込ませ、チュパチュパと音を立て強引に吸い続ける。
スッカリ動転している凜は、和樹を払いのけることも出来ない。
(ああ・・唇が熱い・・・体がジンジンと痺れて、わ、私のお腹が疼いてくる・・・が、学生の身でこんなはしたない事してはイケないのに・・・し、式森の唇を拒絶できない・・・これが、男女の接吻・・・)
退魔士としての修行に明け暮れてきた凜にとって、色恋沙汰など遠い世界の話でしかなく、自分にとって縁の無い物とばかり思っていた。
それゆえ、唐突に訪れた異性との初めての口付に、凜の頭の中は真っ白に成ってしまっていた。
「・・プハ!・・フフフ・・・凜ちゃんったら、今とっても色っぽい顔をしているよ。そんなに僕とのキス気持ち良かったの?」
「ば、馬鹿な!!この痴れ者め!き、貴様との口づけなんぞ気持ちイイ訳!・・・ン!」
「んんっ・・・んちゅ・・嘘吐き・・・じゃあ、凜ちゃんが素直に成るまで、沢山キスしてあげるね。チュ、チュ、チュ・・・」
和樹は自らの唇でもう一度凜の唇を塞ぐ、そして彼女が抵抗しようとしない事を見極めると、和樹は唇だけではなく凜の頬に、瞼に、鼻の頭に、少女の顔全体にキスの雨を降らせていく。
(ああ・・・こんなに顔中キスされて・・・痕が残ったらどうしよう・・・)
内心そう恐れながらも、不思議な事に凜は彼の口づけを目を閉じたまま黙って受け入れている。
凜がその気に成れば、こんな貧弱な少年など、一撃で払いのけることが出来るハズだった。
しかし、どういう訳か彼女は、この少年に向かって手も足も振り上げる事が出来ないでいた。
それは凜自身が懸命にキスを繰り返す目の前のこの少年に嫌悪感を抱けず、それどころか自分の為に必死になっている姿に愛おしささえ感じてしまっているからに他ならなかった。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
ようやく和樹が凜の身体を解放した頃には、凜は身も心もドロドロに蕩け、膝がガクガクと震えて立つ事さえ出来なくなっていた。
(ああ・・・よ、汚されてしまった・・・わ、私、ファーストキスをし、式森に奪われて・・・な、なのに気持ち良くなってしまうなんて・・・)
根が真面目で潔癖な凜にとって、強引に唇を奪われた挙句その口づけに感じてしまうなど恥以外の何物でもなかった。
だが、理性とは裏腹に、彼女の肢体は甘い官能の続きを求めるように、股間から愛液を垂れ流し純白のパンティーを汚し続ける。
「だ、大丈夫凜ちゃん?・・・凜ちゃんには少し刺激が強過ぎたかな?」
和樹はそう言って心配そうに少女の顔を覗き込む。
しかし、執拗な口づけによって普段の凛々しさを徹底的に削ぎ落とされた凜の顔は、潤んだ瞳といい、綻んだ唇といい、16歳の少女とは思えないほど妖艶で、性の快楽を知ったバカリのヤリタイ盛りの少年の獣欲を煽るには、十分過ぎるものだった。
「ゴク・・・」
気が付くと和樹は半ば無意識の内に少女の肢体へと手を伸ばしていた。
「しっ!式森?!何を!?」
「ごめんよ凜ちゃん。僕、もう我慢出来ないんだ!!」
「きゃ!」
和樹は屋上の床に凜の身体を押し倒すと、彼女の制服の内側へ自らの汗っぽい手を滑り込ませた。

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