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まぶらほ
官能リレー小説 - 二次創作

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まぶらほ 34

ある日の放課後。和樹は凜からのメールで学校の剣道場に来るようにと呼び出しを受けた。

ドンドン

学校の隅にある剣道場の入り口は、体育の授業と剣道部の部活の時以外は、しっかりと鍵で閉ざされている。
しかし、今はテスト期間中で学校全体で部活が休みにも関わらず、剣道場の鍵はかかっていなかった。
(凜ちゃんが開けておいたのかな?)
和樹は少し躊躇ったものの思い切って扉を開け、中に入ってみる事にした。
「凜ちゃん居るの?」
道場内は明かりが一切灯ってはおらず、シーンと静まりかえり人の居る気配は感じられない。
だが、徐々に暗闇に眼が慣れてきたのか、和樹の眼にも道場内の様子が見えてくる。
すると道場のちょうど中央付近に、剣道着姿で座り込んでいる一つの人影を見つけた。
「凜ちゃんなの?」
その人影は道場全体が薄暗い上に、和樹から見て後ろ向きで座っていた為、影の正体まで知ることは出来なかった。
ただ、長い髪と小柄な体格から和樹はその人影を凜だろうと判断した。
「凜ちゃん・・・道場なんかに僕を呼び出していった・・・イい!?」
彼女を刺激しないよう恐る恐る近づいて行く和樹だったが、凜の姿がはっきり見えたところで思わず腰を抜かすほど驚いてしまう。
「む〜!!」
そこに居たのはまぎれもなく凜だったのだが、彼女はただ座っているだけではなかったのである。
剣の達人であるハズの少女は、ロープで身動き一つ出来ないよう全身を縛られた上、猿轡を噛まされ声が出ないようにされており、その上剣道着の前は肌蹴られて、衿の間から少女の小ぶりな胸の双丘が露出し、袴は捲れて白い太腿が闇の中で淫靡な曲線を描いていた。
「だ、大丈夫凜ちゃん!?今解いてあげるからね」
余りの淫靡さに一瞬眼を奪われた和樹だったが、スグ我に返ると少女の拘束を解こうと彼女の側に駆け寄っていく。
「ダメよ和樹!まだ解いちゃ!!」
だが、その時不意に背後から声が聴こえる。
「え?わッ!!」
和樹が背後を振り向くと同時に道場の照明が灯る。
闇に慣れていた和樹の瞳は、照明の光の眩しさに一瞬眼が眩んでしまう。
だが、眼が見えない状態でも、和樹の耳は声を頼りに自分の目の前に居る人物が誰かを理解していた。
「く、玖里子さん?・・・と、夕菜なの?」
そう、そこに居たのは、和樹の恋人である風椿 玖里子(かぜつばき くりこ)と宮間 夕菜(みやま ゆうな)だった。
「玖里子さん、夕菜、二人が凜ちゃんにこんな酷い事をしたの?どうして?」
和樹は玖里子と夕菜に詰問気味の口調でそう問いかける。
「あら?酷いのは和樹の方でしょう?」
「え!?」
だが、どこか怒りを堪えているような不機嫌そうな声で問い詰める和樹に、玖里子は余裕の笑みを浮かべながらそう言う。
「だってそうじゃない?和樹ったらもう半月以上も凜のこと抱いてあげてないんでしょう?女を堕としておいて、半月もお預けするなんて女にしてみれば拷問も同じよ・・・ましてその間も自分以外の他の女とエッチするのを見せ付けられるんだから・・・あたしも同じ女として凜には同情しちゃうくらいよ・・・」
そう言うと玖里子は、縄で縛られ道場の床に無様に転がる後輩の少女に哀れみに満ちた視線を送る。
「むー!むー!」
凜は玖里子の言葉に顔を真っ赤にして反論しているようだが、猿轡を噛まされているため何を言っているのかさっぱり解らない。
「フフフ・・・無理しちゃって・・・」
玖里子はそう言って妖しい笑みを浮かべると、凜の袴の中へ手を伸ばす。
「む!むうううううう!!!」
「アラアラ凜ったらもうココを濡らしてるのね」
「む、むー!!」

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