PiPi's World 投稿小説

宮野志保≠シェリー
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 6
 8
の最後へ

宮野志保≠シェリー 8



その頃哀は目を閉じながらかつて組織にいたときのことを思い出していた。ジンとの激しい交わり。今でもはっきり思い出す。ジンは無理矢理嫌がる私とするのが好きだった。最初に体を交えたのはいつだったか。



「もう…離しっああっ」
「これからだろうが。ほら、ここがいいんだろ?しっかり咥えてろっ!!」
「嫌ぁっ!!あっあぁ…」

ジンは何度も私を求めた。自分の体を私に覚えさせるように。



あの日、杯戸シティホテルでピスコが殺され私とジンが再会したあの日、博士の車の後ろでぐったりとする私に彼――工藤君はある言葉を投げ掛けて来た。
組織にいた頃の私の事――私と、ジンの関係だ。
彼の言葉を上手くかわすとそれ以上深く追求して来なかったものの、自分の事以外では鋭い彼が私達の関係に気付かない筈がない。
自嘲気味た笑みを浮かべ普通に会話を続けたものの、内心は穏やかでは全くなかった。
彼に――私が生まれて初めて恋心を寄せた彼、工藤君にまた一つ、私の汚い過去を見せ付けてしまったのだから。


私が組織にいた頃から彼――ジンには愛人と呼べる人が星の数程いた。
私と彼の関係もまさにそれだった。ただ、私が彼にとって『特別』な愛人であった事だけが他と異なっていた。

ジンは非常に残酷で冷酷な人間だった。
彼の愛人にある女性達は皆申し訳ない位の美貌を携えていたのだが、少しでも気に入らない事があればその美しい顔を暴行し硫酸で焼いたりして原型を留めない程に痛め付けた。
飽き易く散々抱いた後は逆立つ様な恐怖心を女性の心に遺して捨ててしまう。
中でも一番非道だったのは組織を裏切った女性に対してだ。
一度私はその現場に居合わせた事がある。


泣き叫び助けを乞う女性の周りに彼と数名の組織員が集まり、抵抗する彼女の衣服を引き裂く。
色白で細い彼女の身体が露になると尚も抵抗を辞めない彼女へ黒光りするそれを彼が向けた。
その先端から火花がとめどなく飛び散る。彼女の両手両足に彼がそれ発砲したのだった。
不自由な身体になり激痛と恐怖に狂ったように叫び、喚く彼女の元に彼はゆっくりと歩みその頭部に銃を突き付けると、感情のない思わず身体を身震いしてしまう程冷酷な瞳をした彼が恐ろしい程冷淡に彼女に語り始めた。

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す