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宮野志保≠シェリー
官能リレー小説 - 二次創作

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宮野志保≠シェリー 7

幼児化する前にも新一は今の様に蘭からのお節介(干渉とも言う)に頭悩まされる事も屡々であったが、身体が戻ってからそれが一段と酷くなった。
以前ならそこまで心配してくれる蘭を可愛いなと微笑ましく思っていたのだが、此処まで執拗になって来ると脳裏に浮かぶのは迷惑と言う二文字の言葉、それに尽きた。
そして新一は、以前までの様に如何しても考えられない自分に対しての違和感も覚えていた。
そんな彼の思考を余所に、蘭の鬼の様な責めが続く。
学校には来るのか、補習はどうするのか、今日の約束は――はっと思い出す。
「もう、しつけーなぁ蘭は!一回襲ってやろうかなっ」
不意に自分から発せられた言葉に彼自身驚く。
彼は冗談でもそんな事言う様な性格ではなかった。そもそも探偵である彼は強姦や輪姦といった犯罪も当然徹底して否定的だったし、ごくたまに拝見する怪しげなビデオでもその手の物は大嫌いだった筈だ。
それなのに――ほんの刹那、脳裏に何かが過ったのは否定出来ない。
新一には次に繋げる言葉が思い付かなかった。
「新一?何、訳分かんない事言ってるの?」
新一は慌てて返答する。
「い、いや……一回お掃除した方がいいかと思ってさ。ほら、俺んち長い事誰も住んでなかっただろ?」
「それもそうねぇ。じゃ新一、私も手伝うからやりましょ。けどやるからには徹底的に隅々までやるわよ。」と蘭は張り切って言った。
以前なら愛しいと感じたはずの蘭のお節介。それに対して迷惑と感じてしまった自分に戸惑いを感じつつ新一は深い溜め息とともに電話を切った。

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