「んふっ・・・ああんっっ・・・」
朱音は自らを慰め，快感を貪っていた。昼間あれだけ薫と愛し合ったというのに・・・。それだけでは足りなくなってしまった自分の身体に半ば呆れ半ば感心しつつ，快楽を求める気持ちには勝てず，勉強の手を休めて自慰にふける。すっかり潤った秘所を指でなぞり，クリ○リスを弄って一人よがり狂う。
「ああんっ！ああぁぁんんっ！気持ちイいぃぃんっ！」
パンティでは到底受け止めきれないほどの愛液が太腿を伝わって床に落ちてゆく。
ぐちゃぐちゃと卑猥な音をたてながら，朱音はさらなる快楽を求め，自らの指を膣内へと導いていった。吸い込まれるように指が入った瞬間，新たな快感が体中を襲った。
「ああぁぁぁんんっっ！」
我慢できず，狂ったように指を動かして快感を求める。うっすらと汗ばむ身体。宙をさまよう視線。歓喜の涙さえ浮かべた表情…。
右手の指で愛撫を続ける一方，左手は豊満な乳房をもみしだき，その頂点ですっかりしこった乳首を弄って快感をむさぼっていた。上半身と下半身，別々の場所からわき起こる快感が朱音の全身を駆けめぐり，脳をとろけさせるような感覚に我を忘れそうになる。
そして，絶頂に向かって登りつめようとしたその瞬間・・・。
「朱音，ちょっといい？」
部屋がノックされた。蒼音の声である。その声に朱音は動揺し，一気に現実の世界に引き戻された。