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女子プロレスラー
官能リレー小説 - 同性愛♀

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女子プロレスラー 3

私は今年入った新人に肩を借りて控室に戻った。今年入った新人つまり練習生は10名だったが もう4名だけになっていた。私には休む暇などないのだ。水着を脱ぎリングシューズを履いたままジャージに着替え雑用しなくてはならない。私はキャリア9年の先輩の付き人として身の回りの世話もしなくてはならないのだ。
急いで私は先輩の所に行く。
私が付き人をしている先輩は、御嶽龍子…
『ドラゴン・クイーン』と呼ばれる団体でもトップのレスラーだ。
打撃戦、空中戦も強く、関節技も美味い。中でも女子プロ随一と言われる美しく力強いブリッジから繰り出されるドラゴン・スープレックスは必殺のフィニッシュホールドだ。
私は彼女の前に走り寄り頭を下げる。
「遅くなってすいません!」
頭を下げる私の頭の上に拳骨が落ちてくる。
「遅いとかじゃない!…何だ、あのショッパイ試合はっ!」

龍子さんは私の髪の毛を掴んで上を向かせると、容赦無い平手打ち…私の身体は綺麗にすっ跳ぶ。
容赦無く怖い先輩…龍子さんの付き人になる娘は殆ど持たないと言われる人だ。
ただ、龍子さんの付き人になってから、外の先輩から虐められなくなったし、龍子さんは厳しいが私を気に入ってはくれている。
ただし、気に入った相手程厳しい龍子さんだけに私への扱いは凄まじく厳しい。
「アンタ、よく逃げださないね…」
呆れ混じりに同期の娘達にはよく言われる。

勿論、今日も平手打ち一発じゃ済まない。
私はまた髪の毛を掴んで引き起こされ、龍子さんの怒りに燃えた目が眼前に迫る。
正直、怖いなんてもんじゃない…この時ばかりは死んだ方がマシじゃないかと思ってしまう。
「おい、ブー…お前は乳デカいだけで頭は空っぽか?…何の為に鍛えて筋力付けた?…ああん?、あんな無様な試合する為か?」
痩せてきても私のあだ名は相変わらず『ブー』…そう呼ばれる事より龍子さんの言葉の内容の方が心に刺さる。

向こうから『龍子さん、時間です!』と声がかかるのに舌打ちし、龍子さんは私から身を離し吐き捨てるように言う。
「お前なんぞセコンドに居ても役に立たんから来なくていい…その替わり、あたしの試合が終わるまでここでスクワットしてろ…終わったらたっぷり鍛え直してやる!」
龍子さんに気に入られた娘が受ける『地獄のシゴキ』…私も龍子さんの付き人になって半年程だけど、特に怒った時のシゴキは半端じゃないのは理解している。
私にそれだけ言うと、龍子さんは控え室から出て行ってしまった。


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