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王国
官能リレー小説 - 同性愛♂

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王国 4


そしてカインとアランも・・・
「さぁ、お行きください殿下・・・」
「あぁっ・・・アラン、行くよ・・・行くぅっ・・・」
カインは射精した。
アランの手に包まれた彼の息子はビクビクと脈動し、地に精を撒いた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「いかがでしたか? 殿下・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
カインはまだ息を整えている。
「殿下・・・私は、ずっとあなたの事をお慕いいたしておりました・・・まことに勝手ながら今こそ長年の思いを遂げさせていただきます」
そう言うが早いかアランはベルトに手を掛けズボンを下ろした。
彼の怒張した逸物は夜空に浮かぶ月を指し示している。
「・・・違う・・・これは・・違うっ!!」
カインはアランを思い切り突き飛ばして走り去った。
一人残されたアランはつぶやく。
「ウブなお方だ・・・だが、そこがイイ!」

「何だっていうんだアランの奴め!僕が王になったら、即刻縛り首なんだぁからな!」
カインは1人罵声を上げ、気づくと森の中に入ってしまっていた。
「あいつのせいで、こんな所まで来ちゃったじゃないかよ!」
暗く静まり返った森中は、カインが昼間知る緑鮮やかな穏やかなものとは違っていた。
ブルっ・・
忍び来る悪寒に、カインは身を震わせる。
と同時に、逃げ出すのに慌ててしまい、ズボンも下着も置いて来てしまったことを、後悔せずにはいられなかった。

ガラガラガラガラ…

カインは馬車の音が近付いて来るのに気付いて慌てて茂みに隠れた。
十騎ほどの騎士達に護衛された一台の豪華な馬車がやって来て止まった。
車体に装飾された紋章を見てカインは驚く。
「あ…あれは…西の大国ブレフスキュ王家の家紋!?」
騎士が叫んだ。
「そこの茂みの中の者!居るのは分かっているぞ!なぜ我らの姿を見て慌てて姿を隠した!?出て来い!出て来なければ槍で突き刺すぞ!」
「うぅ…」
カインは仕方無く両手で股間を隠して茂みから出た。
「な…何だ貴様!?」
案の定、騎士達は驚いた。
カインは顔を赤くしながら言う。
「ぼ…僕は、その…森に住んでる木こり…です…(この状況で王子とは言えないよな…)」
「なぜ下半身裸なのだ!?」
「それは…ズボンとパンツを脱いでウンコしてたら…狐がくわえて持って行ってしまい…」
カインがシドロモドロで言い訳していると馬車の中から声がした。
「まぁ、何と可哀想な木こりさんでしょう…」
澄んだ美しい声だった。
馬車の扉が開き、その声の主が姿を表した。
騎士達はサッと左右に分かれて道を作り、その人に向かって深く頭を下げた。
「あ……」
カインは思わず見とれてしまう…。
カインより三つ四つほど年上の少女だった。
美しく整った顔立ち、見つめていると吸い込まれそうなエメラルドグリーンの瞳、腰まである長いストレートの金髪を揺らし、頭の上には高貴な身分である事を示すティアラ、それでいて白と水色を基調とした爽やかなドレスに包まれた身体は思わず生唾を飲み込みたくなるようなナイスバディ…。
(綺麗だぁ……)
少女は言った。
「私はブレフスキュ王国の王女、エリーゼ・ド・ブレフスキュです。木こりさん、災難でしたね」
「ブ…ブレフスキュの…!!?」
カインは驚いた。
つまり彼女は自分に嫁ぎに、このナノカ王国に来た四人の姫の内の一人という事だ。
エリーゼ王女は騎士隊長に命じた。
「この木こりさんに私のドレスを一着差し上げて。女の服ですが下半身丸出しよりはマシでしょう」
「かしこまりました!」
確かにこの状態よりは、ドレスを拝借する方がマシに思えた。
それでもナノカ王国の王位継承者として、女の身なりをするのには抵抗があった。
「エリーゼ様、申し出だけは有難く頂戴致しますが、私も見ての通りの男の身、それだけは勘弁願いたいと存じます。」
カインは片手を胸に宛てがい深々と頭を垂れた。
「まあぁナノカ王国の殿方は、木こりさんと言えども何と誇り高きことよ!」
エリーゼの澄みきった声色に力が隠る。
「滅相もございません。エリーゼ様の前にこのようなモノを晒していると思っただけで、羞恥に苛まれております。」
カインは頭を上げることが出来なかった。
上半身を起こせば、下半身を丸々と晒らすことになるからだ。

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