PiPi's World 投稿小説

性戯の味方
官能リレー小説 - 同性愛♂

の最初へ
 12
 14
の最後へ

性戯の味方 14

吹き抜ける銀色の風のように森を駆け抜けていく二人。
男を抱えて犯している最中とは思えない、かなりの速度だ。
ぬっちゃぬっちゃぬっちゃ…。倫一の高速ピストンに結合部から白い泡が漏れ出ている。
強烈すぎる交尾と野性的な疾走感に男の方もまた黒い狼の姿になっていく。変化により黒い肛門は硬く絞まる。
倫一はそろそろ限界だった。
それは交尾相手の黒い狼も同様らしく、立派な肉棒が脈打ち始めた。どうにか暴発だけは我慢している、という感じだった。
倫一は足を止める。そして激しく腰を振り、ラストスパートをかけた。
黒い秘穴が急激に絞まり倫一の絶頂を助長する。
そして、深々と打ち込み大量に精液を放った。黒い狼も同時に射精していた。
だが、それで終わりではなかった。
どびゅ!どびゅ!どびゅ!
肉棒がうずく度に精液が放たれている、今までに無い強烈な快楽だった。二頭の狼男はしっかりと抱き合い射精を楽しんだ…。

「…すまない」
全裸で横たわる倫一が口を開く。顔はリンゴのように赤い。
「謝らないでくれよ、その方が余計に恥ずかしくなるだろう…」
倫一に背を向けるのは同じく全裸の黒い狼男だった青年。
「…先に襲ったのは俺の方だ」
青年は続ける。
確かにそうではあった、この青年が襲わなければ倫一が狼男に変化する事も無かった。犯されるどころか一生恨まれても仕方の無い事をしてしまっている。
しかし、倫一はそれを責める気にはなれなかった。
なぜなら、狼男と化した事に快感すら感じていたからだ。
肉棒がまるで別の生き物の様に暴れはじめる感覚を思い出し、倫一の体は熱くなる。
それを隠し、冷静な風に装って返す。
「こうなるのも無理はない…仕方の無い事だったんだよこれは」
双方なにも言えなくなってしまう。先に口を開いたのは倫一だった。
「このままじゃベタベタして気持ち悪いな、体を洗うか」
「そうだな…」
そうは言ってみたものの現在地が分からないのでどこに川があるのか分からない。男が小屋の脇の古井戸を調べる事を提案したので小屋に戻る事にした。
相変わらず、2人は全裸のまま森を歩く。服は男に引き裂かれてしまったのだから仕方がない。
小屋の場所はきちんと記憶していた。倫一としては記憶が飛んでるぐらいの方がありがたいのだが…。

「放置されて随分たつ感じだ」
倫一も男の言葉と同意見だった。狼男になればある程度の寒暖は耐えられるとはいえ、不衛生だし気分も良くない。
目当ての古井戸も使える雰囲気ではなかった。

SNSでこの小説を紹介

同性愛♂の他のリレー小説

こちらから小説を探す