性戯の味方 1
このリレー小説は、フィクションです。登場する人物や団体、薬は存在しませんのであしからず。また、ご都合主義な展開、壮大な蛇足展開、作品の方向性の急変更、文章スキル故の理解不能な駄文の連立、急な放置や完結があるかも、それでも問題無い方はどうぞ。
キャンプ場から少し離れた森に男が倒れていた。名は大紙倫一、彼はなにも身に付けていなかった。
それもその筈、彼は森の中で誰かに気絶させられ全裸で放置されたのだから。
幸い過ごしやすい気温だったので全裸な事が命に関わることはなさそうだった。
露になった滑らかな背筋と長い脚…引き締まった臀部が月の光を受け、白く浮かび上がるように輝いていた。
その回りには倫一が着ていたシャツやズボン…それに下着までもがズタズタに細かく裂かれ、辺り一面に散乱している。
それが花のようにも見え、若い倫一の身体をより一層に引き立てて見せていた。
その様子はただ事ではなかった。明らかに人間ではないものに襲われたような痕跡だった。
その割には倫一の体に傷はあまり無い。首筋の噛まれたような傷が目立つが、それも重症と言うほどではない。
倒れていた倫一が意識を取り戻した。
薄く目を開きながらも、この状況をまだ把握は出来なかった。
首筋に微かな痛みを感じ、手を宛てがいその指先に付着したものを見ても、焦点の合わぬ眼ではそれが何であるか気づくのに時間が掛かった…
これは血か…?
朦朧とした中で頭が混乱する。
そんな中で肌に触れる風が全身を優しく撫でた…
…えっ?
倫一は慌てて身体を起こし、自分が全裸であることに初めて気付いた。