PiPi's World 投稿小説

性戯の味方
官能リレー小説 - 同性愛♂

の最初へ
 0
 2
の最後へ

性戯の味方 2

しかも服はズタズタに裂かれている。隠すものと言えば、そこらに生えている草花くらいしかない。
倫一はどうして良いかわからなくなってしまった。
どうしてこうなったのかもわからず、自分がいる場所もわからない…。
疑問と不安が心中に渦巻く中、咄嗟に自分の身体を確認する。
全裸にされている以上、変態に襲われた可能性は充分に考えられることだった。

撓垂れた陰茎…それは普段と何ら変わることなく、射精した兆候は何ら見られなかった。
次ぎに両膝を広げ、猫のように背を曲げて秘孔を覗く…
きゅっと小さく蕾まったソコも、何か異物を受けた形跡は無く、倫一は"ほっ"と胸を撫で下ろす…

ならば何故?…
次ぎには当然ながらその疑問が頭を駆け巡る…
身体が目当てでないとしたならば、何故に自分は全裸にされ、着る服さえも粉々にされているのか?

倫一は眉を顰めながら重い腰を上げ、辺りを見回す。

断片的に記憶がよみがえる。
狼男を連想させる影…。醜くく恐ろしい化け物というよりはどこか神獣といった雰囲気がある。
はっきりと頭には浮かぶのだが、それでもまさかという思いがある。あんなのが現実に居るとは思えない。


それでも脳裏に焼き付いた記憶がある以上、全面的にそれを否定することなどできなかった…
あの獣にこんな目に合わされたとでもいうのか?…

確かに黒い影に押し倒され、衣服を切り裂かれたことまでは思い出すことが出来る。
それならば獣と言わずとも、そう言った輩に襲われたことは間違い無いようだ…

倫一は真実を探求すべく、全裸のままで深い森へと歩みを進めた。

動き回るのは危険だが、仕方がない。
こうしてしばらく倫一は森の中をさ迷っていたが、突如ある変化が訪れた。
首筋の傷口が変に熱い。消毒を出来る環境にないせいで化膿したのかと思ったがそれとは違うようだった。

SNSでこの小説を紹介

同性愛♂の他のリレー小説

こちらから小説を探す