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デーモン シード
官能リレー小説 - 同性愛♂

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デーモン シード 10

裏切り者を探す役割は秋田という職員たった一人に任されることとなった。
不安が残るが仕方がなかった。今は人間の裏切り者なんかに人数を割いてはいられない。
対策班が少年達をどうするか話し合っている間、秋田は単独行動を開始する。

脳にデーモンシードが入り込み、彼等の有利になるように動かされているのだろうか。それとも別の目的が…?
秋田は目的が分からず、困惑をした。これでは探し様がないではないか。
ふとある事に気が付いた。
森に転がっている筈の突入部隊の死体が無くなっていた。
落下傘で降下した米兵の男の兵士は用済みとされ、全裸にされた揚句皆殺しにされた筈だった。
現場で死亡も確認している。
「いくらなんでも首が折れた彼等が生き返るとは…」
ここでふと気付く。
デーモンシードに再生能力があるという事に。
デーモンシードなら心肺が停止して間もない者を蘇生させるくらいは出来るかもしれない。
しかし、いくらなんでも行動に理性がありすぎる…。植物がやるようなことには思えない。
茂少年を取り込んだせいで進化しているのなら話は別だが、そうだとしたら花の能力を取り入れて蘇った軍人を探さなければならない。
一般の軍人に紛れてこの基地の内部に入り込んでいるのが居るのは確実だった。
それなら内部から占領するのも容易いだろう。
しかし今はなんの異変も見られない。中学生が外に連れ出されただけだ。
「なんで今すぐにでもデーモンシードを基地内にばらまかないんだ?」
「それは俺にも分からないな」
突然の背後からの声。首を折られて死んだ筈の降下部隊の一人クライヴだった。
彼はデーモンシードに襲われた時と同じく裸だったが、股間に葉っぱの束を巻き付けてどうにか性器を隠している。
秋田はウージーを取り出し、彼の額に狙いを付けた。
クライヴは流石に戸惑ったようだった、ゆっくりと後ずさりを始めた。

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