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デーモン シード
官能リレー小説 - 同性愛♂

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デーモン シード 1

島一つを丸ごと利用した多国籍植物プラント施設
温暖化防止、バイオ燃料、品種改良等世界各国から優秀な人員が投入され研究が日々行われていた。

だがそんな施設でも闇の部分は存在する。
膨大な資金の一部を横流しし、極少数の研究員を抱き込み、“植物兵器”を研究する者がいた。
世界中の植物が集まるこのプラントで手に入らない植物のデータはない。
研究者たちは食人花をベースに交配、改良。遺伝子組み換えを次々と行っていき。
突然変異が起きた、そして出来上がった植物は研究者の想像を超えてしまった。
驚異的な成長力、驚異的な再生力、驚異的な繁殖力、強力な複数毒。
ここに来て研究者は隠しきることができずこの植物を処分することになったのだが、処分するどころか施設の外に解き放つこととなる。しかしそのことに気づいた時にはもう、手遅れだった。
研究コード“デーモン シード”文字通り悪魔の種はこの島を地獄へと変貌していく。

第一の被害者が発見されたのは直ぐだった。

白衣のネームプレートから、それは新卒の研究員だと思われた。
しかし誰しもその姿から、それがあの歳若き青年だとは思えなかった。

若々しかった身体の張りは失われ、全身の骨が浮き出していた。
眼球は飛び出し、頭髪は白く変色していた。

唯一それが22才の青年であると示す性器だけが、若々しく勃起し、
その竿に幾重にも絡まる蔦は、先端に大きな蕾みを作り出していた。
それは、プラムのように膨れる青年の亀頭に貼付き、溢れ出す精液を飲むかのようにトクトクと律動していた。
数時間後……島は変貌した。

対応は早かった……この多国籍企業“プランツ.ワールドカンパニー”の総合本社は世界一周旅行が出来る程の能力を持つ客船を使用しており、バイオハザートが起きた時点で島を放棄……直ぐに首脳陣は先進七カ国の首相及び大統領に通達。米海軍は在日米軍も動員し日本も“災害派遣”と言う名目で艦隊を派遣する……。

「これは」
想像を絶していた……士官らはまるで自分達が東宝の怪獣映画に出て来るエキストラではないかと言う位に想定を超えていた。無人偵察機から送られた映像には次々と植物が繁殖、しかもデーモンシードは人間の身体を寄生し作り変えて行く。
「冬虫夏草と言う植物を知っているかねジョージ?」
「トウチュウカソウ?」
「冬に蝉の幼虫に寄生するキノコだ、そして夏になるとその胞子は蝉の蛹を餌にキノコとして地上に出る。漢方薬の材料にも中華料理にもつかわれるモノだ」
「デーモンシードにも」
「恐らくな、大統領のケツでも叩いて核ミサイルを用意させろ……」
「WHY!」
「こんなモノが世界中に拡散すれば人間の歴史が今世紀で終わるぞ」
とても日本軍の士官が言う言葉ではないが米軍士官は一理あると思う。気象データを見ても明らかだ。
「少佐、ラボの警備記録にアクセス出来ました」
「OK……流石に極東一のクラッキングだな」
やや根暗な感じの青年は苦笑する、自分は本来なら刑務所送りになっていたが軍が腕前を買ってくれて民間協力と言う形で軍艦に居る。一種の司法取引って言う奴。
「こんなのアキバのAPC(アダルトパソコンゲーム)で良くあるカテゴリーですね……リアルに起きるなんて」
「君だけが頼りだ」
「犯罪歴チャラに出来るより生きて帰れば恩の字ですね」
自分はとてつもない状況を見る事になる。

映像には第一の被害者を解剖する様子が見られた。異常を察知したのかバイオハザートで着用する特殊な防護服を着ている所は危機管理が出来ている。
「どう思うかね、一条軍槽」
「恐らく触手でも出て来るのでは?」
映像は若々しく漲るプラムに絡みつく蔦に研究員が持つピンセットが振れた途端、ツタはピンセットを奪い取り防護服を切り裂いた。意外だが生物災害対応防護服は刃物には弱くそして着慣れてないと動きが遅くなる……蔦はあっという間にその研究員の身体に“種”を植え付けた。第一の被害者のイチモツがムクッとした瞬間に精液が射精され、ゲル状の精液は最早スライムと言うべきモノであった。

「ウチの首相が及び腰になって良かったですよ……」
「そうだな……これが日本で起これば……」
数年前にクローン研究に関して日本政府が規制し相当批判が出たが日本の様に国土が限られる場所では難しい一面もあった。

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