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デーモン シード
官能リレー小説 - 同性愛♂

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デーモン シード 6

救援部隊を指揮することになったのは水島少尉だった。
「これから森に入る!上陸前に目撃したように相手は凶暴な植物だ!警戒を怠るな!」
有りっ丈の声を張り上げ部下の気を引き締める。
「行くぞ!」
号令とともに進軍を開始する。


「少尉あれを!」
慎重に森を進み降下地点付近へ近付いてきたその時、部下の一人があるものを発見した。
「人?」
蔦に絡め取られ身動きが出来ないのかその人物はピクリとも動かない。
「もしかして死んでいるの?」
すぐに近づいて相手を保護したいが絡み付いているのがあのデーモンシードだと迂闊に近づけない。
双眼鏡で遠くから見つめることしか今はできないのだ。
「データ照合終わりました、キャサリン一等兵です」
双眼鏡で確認したがなぜかキャサリンは全裸だった。
数十分の間に彼女の身に何があったのか…
情報が少なすぎる。
歯噛みする思いで見ていると突然デーモンシードが蠢き出した。
「あ、あああああ」
キャサリンが声を上げたのだ。
「生きていた」
だがキャサリンが植物に犯されている現場を見続けることしかできない。
部隊長である以上迂闊に行動することはできない。
男性器のような先端の蔦がキャサリンの中に消えていく。
しばらくするとキャサリンのお腹が膨らんでいく。
どうやら中に出されたようだ。
そしてそれが終わるとデーモンシードはキャサリンを開放した。
理由は分からないがチャンスである。
気を失っているキャサリンを背負い急いでその場を離れる。
そして周りを捜索するとほかの降下部隊が見つかった。
しかし…
「首の骨が折れています」
「死亡、ですね」
男の兵士はキャサリンと同様全裸であったが男は全員帰らぬ人となっていた。
「死体と共に我々も研究施設に向かう」



「これは…」
研究施設は一部を除きほとんど無傷であり、外にデーモンシードが蔓延るなか施設の周りだけ全くの更地状態となっている。
そして施設の中に入ると白衣を着た大勢の職員が慌ただしく動き回っていた。
「遅かったな…」
「長野少尉、?何やらお疲れのようですが」
「ああ、彼らは非難する気はないらしい。しかも君たちが来る間労働力として働かされたよ」

「別働隊が来られるまで何もすることがない様子だったので出来る事をして貰っただけですよ」
そう言って白衣を着た男がこちらに歩いてくる。片手には湯気が上るコーヒーカップが握られていた。
「別働隊の隊長さんですね、所長代理の渡です。あなたが運んでくれた女兵士からデーモンシードの種の回収無事終わりました。しばらくすれば彼女たちも目を覚ますでしょう」
「報告をお願いします」
「ええ、ですが立ったままより座って話しましょうか。コーヒー飲みます?」
この非常時に呑気なと苛立ったが話を聞く間何か口に入れたかったのもある。
顔には出さずお願いした。
案内されたのは小さな部屋だった。
スイッチを押し天井からスクリーンが下りてくる。
そこに「失礼します」
ノックと共にお盆にコーヒーを載せて少年が入ってきた。
「君は…」
「要救助者の一人で体験学習中だった小学6年の子だ。別室に他の子もいる」
少年はコーヒーを置くとすぐに部屋から出て行った。
「ではこれまでの状況を報告させてもらいます」
「お願いします」
「今我々は破棄したデーモンシードのデータを復元し、それを基にデーモンシードの対処法を考えています。そしてデーモンシードの繁殖ですがそれは今のところ問題ないでしょう」
「それはどういうことですか?」
「デーモンシードはもともと突然変異種です。神の領域と言いますか、自然の摂理を捻じ曲げるとねそれを元に戻そうとするんですよ。この場合種はできてもその種が発芽することはないんです」
「ではこの島に生息しているデーモンシードは…」
「最初にできた個体ただひとつです」
「なら…」

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