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デーモン シード
官能リレー小説 - 同性愛♂

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デーモン シード 15

「何という事だ!今すぐ救出したまえ!」

大統領が机を叩いて怒っている。

「それが…隊員達のボディカメラ等の情報を総合しますと、デーモン・シードを前にしては男性隊員は次々に捕獲され、搾りつくされておそらく犬死させるばかりかと…」
「まさか、救出できないとでもいうのかね?我が国はあのような化け物を生みだしてしまったのだぞ?この上子供達を見殺しにしたら、合衆国が、どんなことになるかわからないのか!」

大統領は、統合参謀本部議長を睨み据える。
殺さんばかりのその視線を、しかし彼はしっかりと見つめ返す。

「いえ、救出を諦めるつもりなどありません。ただ……考えられる方法が、叶うなら即却下したい救出方法なのも事実です」

大統領は、どういうつもりかと胡乱気に統合参謀本部議長を見つめる。
叱責を受けても沈痛な表情を変えず答える統合参謀本部議長は、絶対悪と呼ばれるような存在を嫌々ながら擁護するような、あまりにも苦々しい声でその策を述べた。

「救出部隊のうち島に入る者は女性のみとします。もちろん救出部隊を全面的に支援します。ドローン、艦艇、戦闘爆撃機など、あらゆる支援を。すでに空母2隻、揚陸艦3隻」
「むぅ……だがそれでは失敗した場合、凌辱させるために飛び込ませたと言われても仕方ないぞ。女性差別だと言われても反論できん」
「統合参謀本部でも真っ先にその理由で反対意見が出ました。ですが、どう検討しても他に手はありません。子供たちを犠牲にせず、この不始末を収拾し、あのデブの主席に核を使わせないためには」
「……」

大統領が黙り込んだ時、閣僚たちが話し出した。
今の状況の深刻さは理解しているだけに閣議は紛糾した。

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