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牡馬の魔術
官能リレー小説 - 同性愛♂

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牡馬の魔術 3

魔族の方でここまで発展しているとは…、そっちで暮らしているのなら目撃例が極端に少ないのも納得だ。

そんなやり取りをしていた時、金髪の男が魔族の町があるらしき方角へ走っていくのが一瞬だけだが見えた。
「今の後ろ姿は…」
「え?誰か通ったか?」
「確かに通った。しかも知ってる人の気がする」
人間の男がどうして…。
俺はそのよく知っている人物を追う事に決めた。
ミノタウロスの女がなにかを叫んだようだったが、よく聞こえなかった。

ミノタウロスの女は呟く。
「あーあ、股間丸出しで行っちゃったよ」

その男の後ろ姿が徐々に近づいてくると疑いは確信に変わった。
やはりあの男は有力貴族の一人フリップ・コバルトブルーだ…。剣術に優れた得体の知れない男だ。
そんな人物が護衛も付けずになぜこんな所に?俺はあえて話しかけなかった。
全裸のままに尾行を続ける。
看板みたいな物が内壁に貼り付けられていたが、あれが亜人の町にいくルートを示した案内板だろう。よくわからない言語で書かれているから全く読めなかったが…。
とにかくフリップが亜人の町に向かっているのは確実になった。
俺は一足先に亜人の町に向かう。
町は人工太陽でもあるのか外と変わりがなかった。
おかしな所と言えば太陽の代わりに複雑な模様の書かれた丸い板が浮いているぐらいだ。
ワーウルフの青年がなにやら箱のような物を持って往復しているのが見える。なにかの作業中のようだった。
俺はとりあえずその箱の山の陰に隠れた。
ワーウルフもこれから来るであろうフリップも俺には気づいていないように見えた。


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