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tokubetsu
官能リレー小説 - 同性愛♂

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tokubetsu 2


中学に入った時、俺は12になっていた。

大学に通う一馬は、まだ横のベッドで寝息を立てていた。
朝練に向かう俺は、そっと部屋から抜け出そうと足音を忍ばせた。
何気にベッド下に丸められたティシュが目に入った。
またかよ・・・俺はゴミ箱にそれを投げ入れようと、手を伸ばした。
こんなことは今までに何度もあったことだった。
精力盛んな時期の兄との相部屋であれば、それも仕方ない事とすら俺は思っていた。

でも、この時は違っていた。
拾い上げたティシュの隙間からまだ乾いてはいない液が俺の指に溢れた。
うえ!・・初めは確かに嫌悪感を覚えはした。
しかしそれよりも興味心が俺を煽った。
その液を掲げ、臭いを嗅ぎ、そっと舌先に持っていった。
ドキドキした・・
寝返りをうった一馬の上掛けがずれて、
朝勃ちで昂ったモノがトランクスの脇から覗いて見えていた。

俺は制服のズボンの上から股間を握りしめ、一馬をじっと見ていた。
勢なりだった・・
ゾックとした電流にも似た感覚が尻から竿に向けて走り去った。

俺は12の初夏、初めての精通を向かえた。

一馬の影響で知ってはいたものの、さすがに俺は慌てた。
ボクサーパンツ共どもにズボンを膝下まで下ろし、手にしていた一馬の使用済みのティシュで竿を握り絞めた。
ぞくぞくした・・・これが気持ちいいのかすらも分からなかった・・・
それでも一馬を真似て扱き上げると、後から後から精液は溢れ出してきた。
ティシュは充分に水分を含み過ぎ、既に役割を終えていた。
飛び散る精液は制服を汚し、床を汚し、一馬の身体までもを汚していた。

「龍!とうとう来たか!」
目覚めた一馬の声で俺は我に返った。
気恥ずかしさで顔に火がつくのが分かった。

「恥ずかしがることないって、男なら誰でもヤルことだからな」
そう言う一馬はウィンクして見せ、俺の勃起を握り込んだ。
「うあっ!」
その刺激が堪らずに、ピシュ!と一筋の精液が一馬の顔目掛けて噴き出した。

精液を顔面に受けた一馬は目を細め、嬉しそうに笑ってくれた。


待ちに待った精通を向かえた俺は、
これからどんなことを一馬がしてくれるのだろうか?と期待する毎日だった。
しかしあの日からは、待てど暮らせど一馬からのモーションは無かった。
あったことと言えばエロ雑誌やAVが使えとばかりに勉強机の上に置かれているぐらいだった。
そんなモノには興味を抱けない俺は、洗濯前の一馬のボクサーパンツやトランクスを使い、
時には、ベッドサイドのゴミ箱の中に丸目られたテッシュを見つけては、それを鼻に宛てがい、
ひたすらに扱き上げる毎日が続いた。

高校に入り15になった俺は
流石に女に対して性的衝動を受けない自分自身に焦りを感じ初めていた。
部活後のシャワールームで、チームメートの引き締まった尻が気になった。
トイレで並んで小便をしている時には、横の奴のモノを覗き見ていた。
休み時間、年令特有のワイ談に話しが及ぶと、その友達の自慰姿が目に浮かび、
俺の男根は恥ずかしいぐらいに聳え勃ち、トイレの個室に駆け込む有様だった。

こんな風に、藤原家の養子となってから丁度10年目を向かえようとしていた俺は
そんな人とは違う自分の性癖に気付き初めていた。

そんな中、一馬は大学時代から付き合っていた彼女と結婚が決まり、
その日、藤原家に連れて来ることになっていた。
しかしその彼女は藤原家に来ることは無かった。
携帯で彼女から呼び出された一馬は、日付が変わった時刻、酷く酔って帰ってきた。
「彼女は?」
「別れた…」それだけ答える一馬は肩を落としベッドに項垂れた…
俺は一馬の髪を掻き回すようにクシャクシャと撫でた…
「女なんて薄情なもんさ…忘れちまえ…」俺は分かっような台詞で一馬を慰めた…
「だな…女なんてな…」一馬がポツリと呟いた…
そして“龍がいればそれでいい…”と小さく囁いた。
“え?…”
俺はベッドに薙ぎ倒された…ふざけているのかとばかり思ったが、覆い被さる一馬の目の色が変わって見えた。
「やめ…」
そう言いかけた俺の唇は一馬の口に塞がれた…
16の俺にとっての初めてのキスだった…
そのヤニ混じりのアルコールの味に咽せそうにはなったが、
それでも俺は懸命に口を開き、尖った長い舌を受け入れた。

一馬の舌が俺の口内を掻き回した…
どちらのものとも分からない涎が溢れかえり、くちゅくちゅと卑猥な音を奏でていた。
一馬はこんな風に女ともやっているのかと、第三者的立場で冷静に見ている自分を俺は感じていた。

合わされ身体から一馬の心臓の振動がトクトクと感じとれた…
そして互いにぶつかり合う下半身の塊…
一馬のそれは布越しでも感じ取れるほどに、男の熱を持ち…硬さをもって俺に擦りつけられた。

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