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官能リレー小説 - 同性愛♂

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tokubetsu 1

「はっ…んぅ……っも、イキそぉ」
「いいよ。もっと乱れて…?」
さっきからなんども突きあげられていた俺の後孔は、中で限界ぎりぎりの脈打つ男根を締め付ける。そのことで上に乗り掛かる男のかすれたうめき声を引き出すことに成功した。
ラストスパートに向けて速くなる腰の動きに合わせてベッドが軋む中、俺は濃厚なキスをせがんだ。一馬が拒むことができないのを、知りながらーーー
「りゅうっ……俺から離れるなよ、龍」
「んぁっ、ぁぁぁああーーー」





「おはよう、龍」
「…おはよ」
いつもと変わらないエプロン姿で、一馬は俺の腰を抱き寄せて額にキスをした。

養護施設で6歳まで育った俺、龍之介(りゅうのすけ)は、一馬(かずま)が中学3年生の時に藤原家に引き取られ、藤原龍之介として両親や一馬に愛された。みんな優しくて、居心地がいい家だったが…幸せな家庭は長くは続かず、4年前に両親は自動車事故に巻き込まれて他界したーーー

俺たちが禁危を犯した代償のように…




俺が藤原家に引き取られた時、一馬は15になったばかりの少年に過ぎなかった。
それでも9つの違いは子供時代には雲泥の差があった。
当然のことながら、俺たちは悩みを相談し合える歳近い兄弟のようにはなりえなかった。
中3ともなった一馬は、俺に対しては眼中にも入らない、ただのガキとしか思ってはいなかった。

一馬と俺は同じ部屋を宛てがわれた。
決して貧しくはない、裕福といっていい藤原家であったが、
兄弟も無く一人っ子として育ってきた一馬に対し、両親は一馬の弟を作るべく、俺を向かい入れたのだ。
少しでも早く仲良くなって欲しい・・両親の願いからの相部屋だったのだ。

その夜、俺はガサゴソという布擦れの音で目が醒めた。
規則正しいその音と微かに漏れる吐息・・・
俺はネズミでも入り込んだのかとベッドランプに手を伸ばした。

隣のベッドに横たわる一馬と目が合った。
「何してんだ?」
俺の声に慌てて半身を起こす一馬は、そのまま前のめりになり
『うっ・・』という唸り声と共に腰をピクピクと震わせた。

漂う香り・・・

俺が初めて嗅いだ男の臭いだった。
痙攣する剥き出しになった白い尻を見ながら、俺は堪らなく悪いことをした気分になった。
一馬は顔を赤らめ「母さんには内緒だぞ」と、ティシュで隠すようにソレを拭った。
「龍は後、7・8年後かな?。そん時は教えるんだぞ」
一馬は俺の頭をクシャクシャとかき混ぜるように撫で、微笑んだ。
今までに見た事のないような、はにかんだ、それでいて優しい笑顔だった。
プゥ〜ンとさっきの香りが漂ってきた。
その時の俺は一馬が何を言っているのか、なぜあんな所を拭わなければいけないのか
この香りの源は何なのかさえも分からなかった。
ただ一馬との内緒事が出来たことで、ぐっと距離が近じまったようで嬉しかった。

その後の俺は、毎晩のように聞く布擦れの音に耳を棲ませた。
時には潜ったモーフの間から覗き見た、一馬のモノの大きさに驚いたりはしたが、
それでもじっと息を飲んでティシュ音がするのを待った。

7・8年後か・・・
俺はその時がくるのが待ち遠しかった。
一馬が喜ぶ笑顔を早く見たかった。

自慰行為の気配を感じることなど俺たちに限らず、同部屋の兄弟にはよくあることだし、
それを黙認することは、初精前の弟は誰に教わることなく、男の本能で分かるのだ。

それでも、一馬に対する俺の興味は人一倍強かった。
勉強机の引き出し奥に隠し持っているエロ雑誌で、一馬が細身の女が好きなのを知っていた。
一馬が17の時に家の前でファーストキスをしたのをカーテン越しに、俺は見ていた。
そして
一馬が19になったその歳に、家に連れて来た彼女と初体験を向かえたのを、クローゼットの中から覗き見た。
一馬の日に焼けた肌の"尻"だけがやけに白く、まるで透明のパンツを履いているようだった。
その尻がカエルのように広げられた女の股の間を上下する姿は、俺にとっては滑稽だったが
それでも俺のモノは痛い程に硬くなった。
それが俺が自分自身で初めて感じた勃起だった。
しかし10歳になったばかりのその時の俺は・・・まだ射精へとは到らなかった。

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